グループホームにかかる費用はどのくらい?

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グループホーム

「自宅で過ごす老後」というのも素晴らしいものですが、安心・安全で何かあったときにすぐ対処してもらえるグループホームでの老後もよいものです。

グループホームで過ごすときに気になるのが、「お金」の問題です。いったいいくらくらいかかるのか、年金でまかなえるのかなど、不安はつきませんよね。

ここでは、「グループホームとは何か」と、「グループホームにかかる費用」についてみていきます。

1.グループホームとは?

「認知高齢者グループホーム」「認知症対応共同生活介護」が「グループホーム」と呼ばれることもあります。認知症の人が共同で生活を行うための施設の一般的な用語として使われているものです。

ただし、グループホームのなかには、精神障害者を対象としたものもあります。また、グループホームというのは法律的な名称ではないので、一般的なケアハウスを「グループホーム」と呼ぶというケースもあります。

つまり、「認知症対応共同生活介護」は「グループホーム」に含まれますが、「グループホーム」という呼称は精神障害の方の施設やケアハウスにも使われる、ということです。

ただここでは、より一般的な「認知症対応共同生活介護」の方を指して「グループホーム」と呼んでいきましょう。(それ以外の共同生活施設に触れるときは別途記載します)

関連記事:グループホームとはどんな施設なのか?8つのポイントから解説

2.グループホームの費用内訳

グループホームへの入居を検討する際に気になるのが、やはり「費用」ではないでしょうか。入居時のみかかる費用や、毎月継続でかかるものがあります。それぞれについて、わけてみていきましょう。

2-1.入居金(初期費用)

グループホームは入居前(入居時)に、一時金や保証金が発生するのが一般的です。

2-1-1.入居一時金

入居一時金は、入居時に発生するものです。施設によっても違いはありますが、10万円~100万円の間くらいが多い傾向があるようです。

2-1-2.保証金

保証金も入居一時金と同じで、入居時に発生します。この2つを別々の項目にわけているグループホームもありますが、同じような意味で使っていることもあります。場合によっては、入居していた期間に応じて、退却時に返却されることもあります。

保証金にしろ、入居一時金にしろ、これらには共通の一定のルールがあるわけではありません。同じ言葉を使っていても意味合いが違うこともあるので、確認は必要です。

2-2.月額費用

グループホームは、「入居のときに一度お金を納めてしまえば終わり」というわけではありません。アパートやマンションのような賃貸住宅をイメージしてもらえばわかりやすいのですが、グループホームの場合は「場所を借りる」というのが基本にあるため、毎月費用が発生します。

2-1-2.居住費

居住費はイメージしやすいと思います。「そこで生活をするために必要なお金」です。健康な人であってもアパートを借りれば、水道代や電気代といった光熱費、それから家賃がかかりますよね。

これは一概に「◯◯円」と決められるものではありません。一般的なアパートやマンションでも設備や立地によって費用がかわるように、グループホームでも、施設によって違いがあります。ただ、一般的には、10万円~30万円程度が多いようです。

2-2-2.食費

グループホームとアパートには違いもあります。それが「食費」です。グループホームの場合、その人の体調や介護状況に応じて、メニューが決められます。基本的には朝昼晩の3食がでますが、これも施設によって違います。

2-2-3.介護サービス費(介護保険一時負担金)

グループホームとアパートでは共通点もあれば相違点もあります。そのなかでもっとも大きいのは、この「介護サービス費」でしょう。グループホームに入居している人の多くは、なんらかの支援を必要としています。そのため、介護サービス費が発生します。

これは、介護の状態や地域によって金額に変動があります。土地代が高いところなどは、介護状況による算出に加えて、最大で20%の金額が上乗せされます。しかし国からの補助を受けられて自己負担金額は1割になりますから、地域差や介護状況による差を加味しても、1か月あたり15900円~28728円です。

2-3.その他

その他、おむつの費用や美容院代などがかかることもあります。

3.グループホームで毎月かかる費用の例

仮に、月額費用(居住費+食費)が15万円だと仮定しましょう。

また、介護状況は「要介護3」で、大阪(16%の上乗せ)に住んでいると考えます。また、「その他の費用」として100-0円が発生するとします。

これらの条件で計算すると、毎月かかる費用は以下のようになります。

月額費用15万円+1000円+要介護3のときの1か月の介護報酬199800×1.16×自己負担額0.1=174177円(小数点以下四捨五入)

4.グループホームでの費用の違いの理由は?

「それほど金銭的な余裕がない」という人の場合、グループホームごとに違う費用の理由を知りたい、と思うはずです。ここからは、「なぜグループホーム間で費用に違いが生じるのか?」ということを見ていきましょう。

4-1.地域・立地

グループホームの費用は、地域や立地によって影響をうけます。ここには2つの理由があります。

まず一つ目は、一般的なアパートやマンションのような価値観からの理由です。一概には言えませんが、基本的には、便利なところにある施設の方が高い傾向にあります。

もう一つは、グループホームならではの話です。一つ目の理由は、「一概に言えない」としましたが、こちらの理由の方は厳密に定められています。

「グループホームで毎月かかる費用の例」では具体例に触れましたが、介護サービスは地域によって「介護度に料金が上乗せされる」という仕組みがあります。

もっとも高いのが東京23区であり、一般的な介護度に20%の上乗せ料金が発生します。

続いて、東京の狛江市・多摩市、神奈川の横浜・川崎市、大阪府の大阪市などが16%の増額となっています。

4-2.設備

また、グループホームによって設備も違います。ホテルなどと同じで、設備が整っていれば整っているほど、費用は高くなる傾向にあります。

4-3.スタッフの充実

利用者が認知症であるという関係上、グループホームに求められる人員基準は非常に厳しいです。

1人の介護職員が3人の利用者を受け持っています。また、夜間にも必ず1人以上の介護職員が在籍します。

加えて、認知症介護についての経歴が3年以上あるもの、厚生労働省の指導を受けた計画作成担当者が必要です。

これだけでもかなり充実した内容ですが、スタッフと利用者の割合を1:2にするなどの措置をとっているところなどですと、人件費はさらにかさむでしょう。

4-4.その他

上であげたのは代表的なものです。そのほか、食事の充実などによって料金が変わることもあるでしょう。・

5.入居前に考えたい資金計画

ここまで、グループホームに必要な費用についてみてきました。

しかし、単純に、知識だけをため込んでいても、実際に自分の身に置き換えてみると大きなずれが生じてしまった、というケースもあります。

5-1.資金計画表

このような「ずれ」を防ぐために大切なのは、資金計画表を実際に作ってみることです。

5-2.初期費用の確認

そして最後に、初期費用を今一度確認してください。初期費用はもっとも大きな出費となるからです。一時金などのところは、納得がいくまで問い合わせるとよいでしょう。

5-3.月々の収入と支出の確認

「グループホームに払う金額をねん出できるか」ということを考えるのも大切です。

国民年金制度は高齢化社会によってゆらぎつつありますし、もらえる金額は決して多くはありません。

貯金ゼロの状態でグループホームに入ることになると、早々に破綻するでしょう。このため、「月々の収入」と「支出」のバランスをとることも大切です。

「まだ入る段階ではない」という若い世代の場合でも、「今後いくら貯めればいいのか」を知るためにも、資金計画を立てることをおすすめします。

6.まとめ

誰もが住みやすく、誰もが安心して生活を送れるために利用するグループホーム。

それぞれのグループホームで費用は大きく違います。

経済的な不安も払しょくするために、しっかりと入居計画を立てたいですね。

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