
若年性アルツハイマーの20代で発症するのかについて見ていきます。
若年性アルツハイマーについて書いた本が賞をとるなどしたことから、これについて知識を得た人も多いのではないでしょうか。
若年性アルツハイマーについてお話していきます。
目次(読みたいところまで移動できます)
1.若年性アルツハイマーとは?
アルツハイマーというのは、認知症の一種であり、ほかの認知症と同じように65歳以上の人に多くみられる症状です。
しかしながら、それ以下の年齢の人も、まったく起こらないわけではありません。
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2.20代でも発症する可能性
若年性アルツハイマーは、「若年性」とついていますが、年齢を重ねるごとに、その罹患者が増えていくのは確かです。特に50代後半から急増します。
ただ、20代でも、発症することはあります。若年性認知症の罹患率は10万人に対し5.45人です。比率としては0.001%にも満たない人数ではありますが、まったくのゼロではありません。ちなみに、18~19歳の場合、10万人に対し、0.8人の割合で現れます。
しかしながら、これは「認知症全体」の数字ですから、「若年性アルツハイマー」に限ると、数はもっと少ないです。数字としてほぼカウントできないほどの少人数の人しかかかっていません。
2-1.初期症状
若年性アルツハイマーの初期症状としては、「頭痛が増える」「人の名前が思い出せない」「約束を思い出せなくなっている」「仕事の効率が悪くなった」などがあります。また、それ以外にも、「住所などの書き間違え」「自己中心的になっている」「いつもの道がわからなくなる」などの症状が考えられます。
若年性アルツハイマーの場合、高齢者のアルツハイマー以上に気づかれにくい、という問題点があるため、これらの症状がでても見過ごされてしまいがちです。
2-2.原因
若年性アルツハイマーの原因に関しては、まだはっきりとわかっていません。アルツハイマーは、アミロイドβというタンパク質がたまることによって起こるとも言われていますが、「なぜたまるか」ということに関しては、まだまだ研究途上です。
ただし、20代などの、きわめて早い時期に起こる若年性アルツハイマーの場合は、遺伝的要因が大きいとも言われています。
3.若年性アルツハイマーについて知っておくべき3つの予備知識
遺伝的要因も関わってきますが、「若年性アルツハイマーになりにくい生活」を送ることは、リスクをさげることにもつながります。
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3-1.食生活の改善で老廃物を生み出さない
血糖値が高い状態が続くことは、アルツハイマー病のリスクの一つだと考えられています。そのサは4.6倍にもなると言われており、決して無視はできません。そのため、血糖値があがりにくい食生活を心がけることが大切です。油ものの過剰摂取を避け、野菜を中心とした食生活をして、好き嫌いなく食べましょう。
3-2.適度な運動で老廃物を排出する
運動は、βアミロイドを分解してくれる、ネプリライシンなどの酵素を活性化すると言われています。激しい運動をすることは必要なく、有酸素運動を行うだけで大丈夫です。できれば、毎日、30分程度続けましょう。
3-3.良質な睡眠で老廃物をためない
あらゆる疲れや病気において、「睡眠」は極めて有効に働きます。睡眠効率が悪い人は、アルツハイマー病にかかる可能性が5倍にもなると言われており、睡眠のもたらす効果はとても大きいものです。また、昼寝をすることにより、アルツハイマー病の発生リスクは20%にまで下げることができるのだとか。
4.まとめ
若年性アルツハイマーの20代での発症するかについて見てきました。
20代でも、発症することはあります。若年性認知症の罹患率は10万人に対し5.45人です。
若年性アルツハイマーにはわからないことも多く、「このような行動をしていれば、絶対に若年性アルツハイマーにはならない」というような明確な区切りはありません。
しかし、
- 食生活
- 運動
- 睡眠
の3つを、望ましく、理想的な形にしていくことによって、その発症リスクは下げられます。