介護予防サービスって何?その種類と内容について

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介護予防サービス

「介護サービス」というのは、多くの人が耳にしたことのあるものだと思います。しかし、それ以外にも、「介護予防サービス」というものがあることをご存じでしょうか?

1.介護予防サービスとは?

介護というのは、介護される側にとっても介護する側にとっても大変なものです。そこで、「要介護になる前の段階で気を付けよう」という考えが出てきました。そのためのサービスも打ち出されています。

今回は、介護予防サービスについてみていきましょう。

1-1.「介護予防」って?

上でも軽く触れましたが、「介護予防」というのは、その名前の通り、「介護になる前の段階で、症状の悪化を食い止めよう」とするものです。すでに「要介護状態になってしまった人」をサポートするのも大切ですが、「介護状態にならないようにすること」に重点をおいた、予防型のサポートも大切です。介護予防の概念というのは、後者にあたります。

1-2.介護予防サービスの概要について

何度か繰り返していますが、介護予防サービスは、「要介護の状態にならないように、あるいは悪化しないように」取り組むサービスです。可能ならば、支援や介護が必要とならない状態に戻ることができるようにします。そしてそれが難しいのならば、現状維持の状態を長く続かせるためのサポートを行います。

1-3.どんな人が介護予防サービスの対象になる?

介護予防サービスは、あくまで「予防のためのサービス」です。そのため、現状で、介護の手を必要とするタイプの人には、基本的には行われません。
介護予防サービスが受けられるのは、以下の3タイプの人です。

  1. 要支援1の人
  2. 要支援2の人
  3. 要介護の状態だが、要介護1の区分けに属する人であり、介護予防サービスを受けることによって、現状維持ができたり、状況が改善できたりする可能性が高い人

1-4.地域支援事業の対象者と内容について

「地域支援事業」は、国や都道府県、市町村、そして40歳以上の人が支払う介護保険によって財源が確保されているものであり、その地域に住む人にさまざまな介護予防事業を提供するものです。

名称からもわかるように、これが利用できる人は、その地域の住人だけです。通所型や住居型の介護が用意されています。

2.介護保険サービスの種類

介護保険サービスにはさまざまなものがあります。それについてみていきましょう。

2-1.自宅訪問型

読んで字のごとく、「自宅にヘルパーなどが訪れる」という形式のものです。これにもさまざまな種類があります。

2-1-1.介護予防訪問介護

「身の周りのことは基本的には自分でできるが、若干不便に感じることがある」という人向きのものであり、入浴や食事などの手助けをしてくれます。1回あたり1220円程度で利用できます。

2-1-2.介護予防訪問入浴介護

私たちが何気なく行っている「入浴」という行為は、実は非常に力のいるものです。服を脱いで、髪の毛を洗い、体を洗い、バスタブに入り、そして最後に湯船から出なければなりません。

現在の建築物のバスルームの場合、バスタブも年を取ってからでも使いやすいように工夫されていますが、昔の家だとそのような工夫もされていないことが多いです。しゃがんだりたちあがったりという行動は意外なほどに大変です。
このような大変な「入浴」をサポートするために、介護用のバスタブなどを使って行ってもらえる介護があります。それが、「介護予防訪問入浴介護」です。1回の利用料金は854円です。

2-1-3.介護予防訪問看護

「介護要望訪問介護」と響きは似ていますが、できることに違いがあります。介護の場合、点滴や注射のような医療行為はできません。「介護」ができるのは、あくまで「身の周りの世話」だけです。

そのため、家で点滴などをしている人の場合は、こちらをお願いすることになります。
「どこから派遣されるのか」「時間はどれくらいかかるのか」によって負担額は違いますが、255円~1138円の間です。

2-1-4.介護予防訪問リハビリテーション

自分自身の体を自分の思うように動かすことは、年を取ってくると難しくなります。運動機能の向上や維持を目指して行われるのが、この「訪問リハビリテーション」です。理学療法士(PT)・言語聴覚士(ST)・作業療法士(OT)などが家を訪れ、リハビリサービスを提供します。費用は305円から505円まで。

2-1-5.介護予防居宅療法管理指導

「80歳になっても20本の自分の歯を維持しよう」という標語が掲げられている通り、口のなかの健康というのは、非常に重要です。歯が丈夫であれば、食事もおいしく食べることができます。介護予防居宅療法管理指導とは、このような「口内の健康」を保つために行われます。また、それ以外にも、栄養の管理や、療養をするために必要な指導なども行ってもらえます。

医師や歯科医師、薬剤師、栄養管理士、歯科衛生士、看護師などによって行われます。
「医師の場合は料金が高いのではないか?」と心配する人もいるかもしれませんが、もっとも費用がかさむのは、病院の薬剤師に来てもらう方法です。
ただし、そうはいっても、自己負担額は350円~550円です。

2-2.通所型

今までは、「来てもらう形」を紹介しました。ここからは、「通う形」をしょうかいしましょう。

2-2-1.介護予防通所介護

多くの人が「介護」と聞いたときに真っ先に思い浮かべるであろう「デイサービス」がこれにあたります。施設に赴き、入浴などのサービスを受けられます。簡単な機能訓練も行えます。

ちなみに、混同しがちな「機能訓練」と「リハビリ」ですが、この2つには違いがあります。リハビリは医師の指導のもと、理学療法士・作業療法士・看護師・言語聴覚士のような「専門職」が行うものです。対して、機能訓練の場合は、介護職であっても行うことができます。リハビリの場合は、特に「機能の改善」が目的とされますが、機能訓練の場合は「予防」「現状維持」が主な目的となります。1か月あたり2099円~4430円。

2-2-2.介護予防通所介護

デイサービスに続いて、よく耳にするのが「デイケア」という単語です。介護予防通所介護は、この「デイケア」にあたります。

デイサービスとは違い、「医師の指導に基づき、通うこと」がデイケアの特徴です。
このときに受けられるのは、「リハビリ」です。機能訓練とリハビリの違いは上で触れたとおりです。

専門家の指導になるので、費用はデイサービスよりも若干高くなります。1か月あたり2412円~5053円。

2-3.入所型

「施設に入所」というと、「老人ホームに住むこと」をイメージする人もいるかもしれません。しかし実際には、ごく短期間だけ入る、ということもできます。それが、短期入所型です。「ショートステイ」という名称で呼ばれることもあります。

2-3-1.介護予防短期入所生活介護

福祉施設に一時的に入所するものです。上記で述べた「デイサービス」が入所型になったようなものに近いかもしれません。排泄を含めた身の周りの世話や機能訓練をお願いすることができます。施設によって若干の差はありますが、564円~806円で1日間利用できます。

2-3-2.介護予防短期入所療養介護

こちらは「デイケア」の入所型に近いと言えるかもしれません。医師の指導に基づいたリハビリを受けることができます。また、医療的なフォローも受けられます。料金は1日当たり619円~895円です。

3.まとめ

介護サービスだけでなく、「要介護の度合が重くならないために受ける」という介護予防サービスも非常に重要です。要支援1~要介護1の人までが対象となるこれらは、かなり充実しており、さまざまなサービスがあります。訪問型、通所型、入所型……。自分や家族のライフスタイルにあわせて、賢く使っていきたいですね。

参考:
http://homonkango.net/about/expense/feature/difference.html
http://ichigoichie-care.com/%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%AA%E3%81%A8%E6%A9%9F%E8%83%BD%E8%A8%93%E7%B7%B4%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84/
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb05kaig.nsf/0/0c132016746a8e7c49257140002bd56b/$FILE/gaiyo1.pdf
http://www.kaigo-town.jp/insurance/_050_00prevent.html
http://news.kaigonohonne.com/article/263

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