そのサービス付き高齢者向け住宅は賠償責任保険に加入している?

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サ高住の賠償責任保険

サービス付き高齢者向け住宅の賠償責任保険について見ていきます。

サービス付き高齢者付き住宅を運営するにあたり、事故のリスクは無視できません。

大人ならできることでも、年齢を重ねていくと体力の衰えからできなくなることも出てきます。そこで住宅のなかでも思わぬ事故が起きるリスクはどうしても高まります。

また、年齢が上になると、認知症の問題も無視できません。

2007年、名古屋で徘徊の気がある認知症の人が線路内に入ってしまって、電車にはねられ死亡する事故が起こりました。

電車は終日ダイヤが乱れ、乗客に大きな被害が出たとして、鉄道会社は遺族に対して損害賠償の訴訟を起こしました。

その結果、外出を把握できる出入口のセンサーを意図的に切っていたことが発覚、介護者の監督不行き届きによる過失が認められ、360万円程度の賠償命令が出たことがあります。

このような痛ましい事例を引き起こさないためにも、サービス付き高齢者向け住宅への入居を検討している方は、いざというときのための損害賠償責任保険に加入しているところを検討するようにしてください。

1.業務遂行中の事故

サービス付き高齢者向け住宅が加入できる損害賠償責任保険の保障内容ですが、まず業務を行っている際の事故があります。

例えば、寝たきりの入所者の退院返還作業をしているときに誤ってベッドから転落させてしまって怪我をさせたケースや、車いすを使う入所者が誤ってけがをした場合、これらは補償の対象になる可能性があります。

けがをしたのは、スタッフが使い方を十分説明していなかったことが原因と考えられるからです。さらに、あまりありませんが、故意的な傷害も対象となるのでご安心ください。

2.食中毒の可能性

サービス付き高齢者向け住宅の場合、共同生活を送り、施設で食事を提供する所も多いです。

通常施設では十分取り扱いに注意しているでしょうが、それでも食中毒の発生する恐れはあります。

特に夏場、高温が続いているときには食べ物も腐りやすいので食中毒が起こってしまうケースは十分想定できるでしょう。

入所者のなかには重篤な症状を引き起こす恐れもあるので、いざという時のためにもこういった補償内容を取り扱う保険に入っている施設を選んでおくべきです。

3.施設内の事故も対象

例えば、利用者が転んで骨折した原因を探ってみると、施設の手すりが壊れていたからというケースも少なくはありません。

お年寄りにとって、移動するときに使う手すりは欠かせないもの。その手すりが壊れたままで放置しているのは、安全管理を怠ったといわれても仕方ないでしょう。

そのほかには備品を通路にはみ出したまま放置をしていて、入所者が移動中にぶつけてけがをする、もしくは服が破れるといった事故が起きた場合も対象内です。

こういった事故は、意外と起きやすいところですので、しっかりと補償されている施設のほうが間違いなく安心です。

4.経済的な損失の補償も

損害賠償責任保険のなかには、入所者の肉体的な被害のほかに、経済的な被害に対しても保証する内容があります。

例えば、介護ベッドなどを操作しているときに、誤ってベッドを壊してしまったとか、介護をしているときに周りに置いてあった入所者の私物を誤って壊してしまったときなどが対象です。

ほかにもさまざまなケースで保険が適応されますので、経済的損失についての項目はしっかり確認しておくことをおすすめします。知らないと実費での負担となり、生活面でも大きなダメージとなる可能性も否めません。

5.自動車の補償も

損害賠償責任保険のなかには、自動車事故に対する保障も範囲に入れている商品も見られます。

要介護者の体調が悪くなったとか、ルーティーンの通院で病院に向かったとします。その移動中に自動車をどこかにぶつけて事故をした場合などが対象です。

このように自動車の補償までも対応してくれる保険もあるので、不安に感じている方はこの部分も重点的に確認しておくとよいかもしれません。

介護関連の施設のなかには、事故に対してナーバスになっているところもあるようです。

ここまでで紹介したように、幅広いケースで賠償責任が発生する可能性があります。知っておくと得する内容ばかりなので、細かいポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。

また、そのなかでとにかく事故が防げればいいと考える施設も少なくはありません。

例えば、車いすに乗っている利用者を縛り付けてしまって転落しないようにするケース、誤嚥が起きて重篤な症状を引き起こす可能性が減らすために、胃ろうにしてしまうという事例も実際にいくつか報告されています。

このような入所者の尊厳を否定しているとも言われかねない行為をしている施設は絶対に選ばないようにしましょう。

保険というものはそういったリスクを押さえる働きがあり、入所者の自由、尊厳を尊重する意味も持ちます。事前にしっかりと保険に加入しているかを調べておき、その内容を施設の責任者などに確認することを心がけましょう。

6.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の賠償責任保険について見てきました。

リスクにできるだけ備えておきたい、ということであれば賠償責任保険の加入は検討しておくべきといえるのではないでしょうか。

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