サービス付き高齢者向け住宅の他施設との違いは?今後の課題とは?

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サ高住の課題

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の他施設との違い、今後の課題について見て行きます。

かつて高齢者が安心して快適な生活ができるとされていた住宅は、制度の複雑化や介護サービスの不十分さなどにより、問題が多く取り上げられていました。

それを解消し、安心して快適な老後が送れるとされるサービス付き高齢者向け住宅には、大きな期待がかかっています。

ますます増えていくサービス付き高齢者向け住宅ですが、今後の課題とはどういったものがあるのでしょうか?

1.サービス付き高齢者向け住宅の現状

増えつつあると言われているサービス付き高齢者向け住宅ですが、現状ではどのくらいの数があるのでしょうか?

サービス付き高齢者向け住宅の数は、2013年2月の時点では、登録件数は3,143件、総登録数は100,925戸です。一方で特別養護老人ホームの数は、2011年1月の時点で施設数が6,638件、定員数が562,777名、有料老人ホームに関しては2011年7月の時点で、施設数が6,244件、定員数が271,286名です。

この数から見ても分かるように、サービス付き高齢者向け住宅の数はまだまだ少ないものです。

行政においては、特別養護老人ホームの不足分をサービス付き高齢者向け住宅で補充しようとしています。目標としては2025年までには60万戸が目標でしたが、さらに改修や建て替えも含め100万戸に増大させるとも言われています。

2.サービス付き高齢者向け住宅は費用が高い?

有料老人ホームと違い、サービス付き高齢者向け住宅は費用が安い、という印象を持っている人も少なくないのでしょう。確かに、初期費用がかからない住宅もあり、月額にかかる費用も15~25万円です。

賃料は地域によって違うこともあり、都心部に近くなれば高くなります。中には月々に50万円ほどかかるケースも。

現在の年金受給額を見てみると8割の人は年に200万円未満です。その金額では月々に20万円もの支払いは簡単ではありません。現在住んでいる場所が都心であれば、住み慣れた地域で探すのは難しいでしょう。そうなると、賃料が安い地方の住宅を探さなければなりません。

3.認知症の人は受け入れが難しい?

サービス付き高齢者向け住宅の中には、認知症の方でも入居可能な住宅もあります。それは認知症のケアに対する環境が整っているところに限り、現在ではその数は多くはありません。基本的に認知症の方は入居ができない、または入居できても症状が悪化したり、居住者とトラブルなどがあったりした場合は退去しなくてはなりません。

認知症の行動として、暴れたり、徘徊したり、幻覚やせん妄などの症状があると、共同生活が難しくなるため、通常のサービス付き高齢者向け住宅では受け入れが困難なのです。

また、認知症だけでなく、糖尿病などの持病を持っていると、入居できないケースもあります。認知症や糖尿病は年を重ねると増えてくる病気です。そのような疾患を持つ人も多く、さらに増えていくとされている現在、受け入れてくれる住宅が増えることも必要です。

4.住まいだけの役割ではない住宅を

バリアフリー構造を整え、生活しやすいとされるサービス付き高齢者向け住宅ですが、目的としては自立した老後を送ることです。自立した生活を送ることで、体を動かし、他人とコミュニケーションを取ることで、認知症などの予防や介護が必要ない身体づくりをすることも大切。そのためには、事業者は住まいを提供するだけでなく、入居者が社会や地域とコミュニケーションを取れるような組織を作ることも必要とされます。

住宅の整備も大切ですが、入居者が孤独にならず社会や地域とつながりを持てるサポートをすることも今後の課題の一つと言えるでしょう。

5.補助金目当ての悪徳業者に注意

サービス付き高齢者向け住宅を増やすために、国からは新築したり、改修したりするための補助金や融資などを設けています。しかし、中には補助金目当ての業者も出てくる危険性もあります。

それは施設基準やサービス内容などの基準もあいまいな点が多いことが、理由の一つです。登録基準は定められていていますが、内容に関しては事業者ごとに異なり、事業者ごとの基準になっていることも多く、そのせいで本当に必要とされるサービスが提供されていない、などといった問題も出てくると言われています。基準に関するより明確な指針が必要となってくるでしょう。

補助金を目当てとしている業者が運営するサービス付き高齢者向け住宅などを選ばないためにも、入居者はしっかりと選択する目を持つことが大事です。

現在サービス付き高齢者向け住宅を運営している業種もさまざまで、事業者の方針もいろいろです。そのため、サービス内容や建築、環境などにおいてさまざまな違いがあります。それぞれに特徴がありますので、それをしっかりと確認し、自分に適切かどうかを見極めることが必要となります。

6.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の他施設との違い、今後の課題について見てきました。

登録基準がしっかりと守られていることは当然ですが、さらに入居者のためにどのようなサービスを提供してくれるのか、緊急の時や介護度が変わった時の対応はどうか、など内容を確認し、後悔のない住まい選びをしたいものですね。

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