サービス付き高齢者向け住宅ができた背景とは?超高齢化社会の現状

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できること

超高齢化社会の現状、そしてサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のできた背景について見て行きましょう。

「高齢者住まい法」の改正により、60歳以上の方が安心して、安全に暮らせる賃貸住宅がつくられるようになりました。

それがサービス付き高齢者向け住宅です。低料金でサービスも充実している特別養護老人ホームの入居待ちをしている人は50万人以上という現状の中、その希望となるのが、サービス付き高齢者向け住宅です。

こちらでは、このような住宅が必要とされている背景について見ていきましょう。

1.超高齢社会化が進む日本

超高齢社会を迎えている日本では、2025年には65歳以上の人が3600万人を超え、総人口に占める65歳以上の割合は30%を超えると言われています。

1-1.60歳以上のみの家庭が増えている

さらに、核家族化が進んでいる中、60歳以上の人が一人で、または夫婦だけで生活しているケースも少なくないのが現状です。正常に生活ができているうちはまだよくても、誰でも年を取れば体の自由がきかなくなり、買い物にも行けなくなります。

日常生活においても食事の支度や洗濯、掃除などをするのも簡単ではなくなるでしょう。それは食事の宅配サービスなどの利用が増えていることからも分かることです。

1-2.家族だけで支えきれない介護状態の人が増えている

さらに、加齢や病気などで、介護が必要になってくるケースもあります。しかし、夫婦や家族だけで介護をするのは精神的にも身体的にも限界があります。そういった中、介護施設や老人ホームなど、居宅系の住まいに移る、という選択肢がでてくるでしょう。

2.人気が集中している特別養護老人ホーム

家族に迷惑をかけずに心身の安全を守ってくれて、安心して生活できる住み家が欲しい、という希望を叶えてくれる住まいにはさまざまな種類があります。

しかし、要介護2までしか入居できない、賃料が高いなど、条件が合わずに入れないことも多いもの。その中で人気が集中しているのが、特別養護老人ホームです。

2-1.特別養護老人ホームの人気の理由は安さ

特別養護老人ホームの人気の理由の一つは、費用の安さです。公的補助がでる特別養護老人ホームでは、居住費、食費、介護保険の自己負担費用などを含めて10万円程度です。有料老人ホームなどと比べると、非常に低料金で、入浴や食事、排せつなどの介助、健康管理、緊急時の対応などのサービスも充実しています。さらに、介護度の高い人でも入れるというのも魅力ですよね。

2-2.入居待ちは50万人超

しかし、魅力的な施設は人気が出て当然です。入居待ちは全国で約52万人。早くて1年、長いと11年も待たなければ入居できない、というのが現状なのです。

3.受け皿となるサービス付き高齢者向け住宅

上記のように、11年も入居を待つのはどう考えても無理があります。そこでこういった人たちの受け皿の一つとなるのが、サービス付き高齢者向け住宅。

3-1.これまでの高齢者向け住宅

しかし、今までも60歳、65歳以上の方が入れる住宅はありました。高齢者の入居を拒まない高齢者円滑入居賃貸住宅、65歳以上の方を対象にした高齢者専用賃貸住宅、バリアフリー構造などを設置し快適で住みやすい環境を整えた高齢者向け優良賃貸住宅といったものがあったのです。しかし、これらの住宅は制度が複雑でトラブルが多く、バリアフリーなどの環境が整っていない住宅が多い、生活支援サービスなどの義務化がなかったことで、介護や医療との連携が取れていないことなどが問題となっていました。

3-2.いままでの問題を解決するためにうまれた

そういった問題を解消するために、高齢者円滑入居賃貸住宅、高齢者専用賃貸住宅、高齢者向け優良賃貸住宅を廃止し、一元化したものがサービス付き高齢者向け住宅なのです。

4.増加するサービス付き高齢者向け住宅

有料老人ホームでも、条件が整っていればサービス付き高齢者向け住宅に登録することが可能です。なかでも6万戸あったとされる高齢者専用賃貸住宅などが進んで登録しているようです。

さらに住宅を新築したり、条件に見合った住宅に改修する場合は補助金が出たり、融資が受けられたり、税制の優遇措置があることなどから、医療法人をはじめ、不動産や介護サービス企業などによる登録が増えています。そういった背景において、サービス付き高齢者向け住宅は着実に数を増やしています。

入居者の安否確認が行われること、生活相談などのサービスを提供すること、バリアフリー構造などの環境を整えること、といった条件があり、費用も高くないと言われているサービス付き高齢者向け住宅は、安心して生活ができる住宅です。今後もその数は増えていき、多くの方の受け皿となるに違いありません。

しかし、基本的な条件はあるものの、事業者によって提供される設備や環境などにはさまざまな違いがあります。特にサービスの提供においては、介護サービス施設などが併設されているものもあれば、外部と契約をしなければ受けられないサービスがあるなど、さまざまです。もちろん、費用や支払い方法なども異なります。

5.まとめ

超高齢化社会の現状と、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のできた背景について見てきました。

後悔しないためにも、自分に必要な介護サービスを認識し、それが利用できる住宅を選ぶ必要があります。安心して長く住むことができる住宅が増えているのは非常にうれしいことですが、選択を誤らないように、事前に内容や状況をしっかりとチェックするようにしてくださいね。

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