サービス付き高齢者向け住宅で行うことのできる医療行為とは?

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サ高住の医療行為

サービス付き高齢者向け住宅での医療行為について見ていきます。

サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)は、老人ホームなどの介護施設とは違い、「住居」です。

そのため、老人ホームなどの施設を敬遠している方でも住み替えのハードルが低いということもいえるかもしれません。

一住居として住みながらも、介護サービスを身近に受けることができるためです。

そんなサ高住では、基本的に外部の介護サービスを利用しています。代表となる「訪問介護」では介護だけでなく、医療行為まで行う安心のサービス内容を特徴のひとつとしています。

1.サ高住で行われるサービスと介護について

サービス付き高齢者向け住宅で行われている基本的なサービスは、「安否確認」と「生活相談」の2つです。これら2つのサービスは、サ高住で義務付けられているもので、どのサ高住でも提供しています。しかし、それ以外の介護や支援を受けたい場合はどうすればよいのでしょうか?

サ高住では、基本的に外部の介護施設のサービスを利用しますが、代表的なのは近隣の施設を利用する「訪問介護」。特定の医療行為を必要とする入居者のための措置で、このサービスによって安全と健康が守られています。

1-1.訪問介護でなにができるか

訪問介護は看護師や准看護師といった専門知識を備えた方が担当していらっしゃいますので、特定の医療行為を受けることができます。しかし、サービス内容には制限があるので注意が必要です。以下、制限外医療行為の一覧です。

  • 在宅酸素(自宅で空気中よりも濃度の高い酸素を吸入します)
  • たん吸引、気管切開(体外から切開してカニューレと呼ばれる管を通し、気道の確保を行います)
  • バルーンカテーテル(カテーテルの一種で血管内に医療器具を入れて先端を風船状に膨らませ医療を行います)
  • ストマ(人工肛門)
  • 胃瘻(※いろう=体外から胃まで管を通し、栄養摂取を行います)
  • 経管栄養(体外から消化器官にチューブを通して流動食を投与します)
  • インスリン(糖尿病の治療に用いられる薬物)
  • 人工透析(腎臓を人工的に機能させます)
    ※これらの医療行為は支援や介護とは違い、別途費用がかかります。

2.一部の介護士でも医療行為は可能

基本的に介護士が医療行為をすることは禁じられています。しかし、2012年4月、介護士にも一部の医療行為が認められるようになりました。介護士が行えるのは「たんの吸引」、「経管栄養」の2つ。ただし、介護士なら誰でも、というわけではなく、指定の研修を受けて認定された方のみが許されています。それ以外の介護士が医療行為をすることは依然禁じられています。また、医師や看護師との連携が確保できていること、本人もしくは親族の同意のもと、医師の監督下にあることが必須条件となるので注意してください。

3.サ高住に入居する前に

サ高住に入居する予定があり、特定の医療行為を必要とする方は、事前にしっかり確認しておきましょう。近隣の介護施設等で、所定の医療行為を受けられないとなると、せっかく入居したのに関わらず、すぐに退去せざるを得ない状況になるかもしれません。これではせっかくの手間もお金も全て無駄になってしまいます。

さらに、現在の健康状態だけでなく、将来的な展望も考慮しておくことをおすすめします。いつの日か特定の医療行為が必要になる可能性も全くないわけではありません。これらは、入居先を選ぶ時の1つの基準となりますので、自身の身体と十分に相談しておきましょう。

4.サ高住を選ぶ目安

サ高住を選ぶ基準として、もうひとつ考えておきたいのが、緊急時の対応やケアがしっかりしているかどうかということです。もし仮に、急性的な痛みに襲われたとき、対応がおろそかなところだと、最悪な結果に繋がってしまうかもしれません。

また、入院となったときの対応やアフターケアも判断基準のひとつなります。これらの対応やケアが不十分であれば、サ高住に入居した意味はありません。入居される方は緊急時にも対応してくれるなどの安心感を買うわけですから、しっかりとした対応を求めているはずです。以上の注意点を基準の目安として考えてみてはいかがでしょうか。

このように医療行為という観点からサ高住を見ると、あなたに合った適切な施設を探し出すことができるはずです。紹介した選択基準のなかには、実際に住んでみないとわからないこともいくつかありますが、事前に調べておくことでリスクを回避できることも少なくありません。

ちなみに、訪問介護等で受けた医療行為は、ほとんどの場合で医療控除の対象となります。費用を支払った際には、領収書などを必ず保管しておくようにしましょう。一つひとつの積み重ねがあなたの生活を豊かにすることに繋がっていきすので忘れないようにしてください。

5.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅での医療行為について見てきました。

一番重要なのは、あなたにあった生活、サービスを受けることのできる環境が整っているかどうかということです。介護ケアという観点から、さまざまな細かいポイントまで、十分な下調べを欠かさないようにしてください。それが充実した日々を送るために大切な心がけとなります。

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