
サービス付き高齢者向け住宅の年齢制限について見ていきます。
サービス付き高齢者向け住宅は、介護施設の新しいタイプの住まいとして、人気と話題を集めています。
老人ホームなどとは違い、そこで暮らす人たちのプライバシーや自由度が高く、自立した暮らしを求めている人たちには大変なメリットがある住まいとなるでしょう。
このサービス付き高齢者向け住宅は、介護サービスなどのサービスを基本としているため、入るために年齢制限を設けている場合もあります。
介護サービスとの兼ね合いを知り、年齢制限を確認してからの利用の検討をしましょう。
目次(読みたいところまで移動できます)
1.サービス付き高齢者住宅の年齢制限
サービス付き高齢者向け住宅はその設備やサービス、そこでの暮らし方に応じた入居できる基準が決まっています。
1-1.サービス付き高齢者向け住宅の年齢制限と法律
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者住まい法に基づいて、対象者の年齢制限を60歳以上としています。
これは厚生労働省令で定められている高齢者の年齢の要件であり、これ以外にも介護保険法で要介護認定を受けていることで、60歳に満たない場合も対象者となることもあります。
入居者の健康状態と暮らしやすさの点から、その年齢に応じて必要なバリアフリー構造となっており、日常的に必要となる生活の手助けや安全を確保できる点が魅力的です。
1-2.同居する人にも制限が
サービス付き高齢者向け住宅に入居できる人の年齢制限は、同居する人にも設けられている場合が多く、同じく60歳以上もしくは介護認定などの一定の要件に合っている必要があります。
条件に合っている場合には、夫婦や家族で一緒にそこで生活することもでき、自宅での生活と近い暮らしが実現できるでしょう。
健康な若い息子や娘が親に付き添って一緒に暮らすことはできない住宅が多いので、その場合にはそれを認めているファミリータイプなどの住宅を探すと安心です。
もちろん、プライバシーのある賃貸住宅であるため、面会や外泊などは自由です。
2.独自に年齢制限をしている住宅について
基本的な60歳という年齢を区切りとしている住宅だけでなく、その運営に応じた制限を設けているものもあります。
例えば、65歳以上に限って入居が可能なサービス付き高齢者向け住宅は、介護を前提と考えた住宅です。
介護保険を受けられる年齢は基本的に65歳以上のため、介護サービスを積極的に取り入れているタイプの住宅に多く、介護保険の認定を条件として、要支援認定以上や要介護以上といった制限を設けている施設も多くあります。
本来自立性の高い賃貸住宅としての役割が大きいため、それぞれの住宅ごとにサービスの内容が大きく違います。
介護認定を受けているなどの住宅入居の条件に当てはまっていても、本人の健康状態とその住宅の設備やサービスが合わないことも少なくありません。
認知症などが重度な場合や高度な医療行為を必要としている場合では、十分なサービスを提供できる施設はまだまだ数が少ないようです。
住宅の事業者側の判断による入居の可否だけでなく、家族、医師などと十分に話し合って入居後の生活がどのようなものになるかを具体的に想定してみる必要もあるかもしれません。
また、65歳以上の第1号被保険者でなくとも、第2号被保険者として入居を認められることもあるので、それぞれのポイントを掴んで選ぶ際の参考としてみてください。
3.サービス付き高齢者向け住宅で快適に暮らすために
入居者の老後の暮らしの安定を目指すサービス付き高齢者向け住宅には、実にさまざまなものがあります。
入居の条件は、それぞれの住宅の持つ特長を活用して高齢者自身が快適に暮らせるためにも必要なものとなります。サービス内容に応じた条件を設けることで、過不足のないサービスを提供することができるのです。
サービス付き高齢者向け住宅には、個々の居住スペースだけでなく、共用スペースや併設の介護サービスや医療の施設を置いているものもあります。
また、常駐しているスタッフもそこの居住者のタイプに合わせて考えられています。入居する人の健康状態や自立度によってサービスの度合いを変えることで、費用面も適切なものに抑えることができるのです。
各住居によって違った設備や、サービスの充実度を持っているサービス付き高齢者向け住宅は、そこで暮らす入居者自身の自立と積極的な生活を促すためにも効果があるため、それぞれの人に合ったサービスを選ぶことは大変重要なポイントです。
入居の条件はこうしたポイントを見定める上でも必要なことだと理解しておきましょう。
サービス付き高齢者向け住宅には、さまざまなタイプのサービスや施設が付帯されています。
これらを必要に応じて活用し、充実した生活を送るためには、適したサービスを提供している住宅を見つけることが大切です。
サービス付き高齢者向け住宅には年齢制限などの条件を設けてあります。この条件によって入居者を選別することで、入居者と住宅のマッチングが叶い、入居者側にとっても適したサービスを持つサービス付き高齢者向け住宅を選ぶことができるのではないでしょうか?
4.まとめ
サービス付き高齢者向け住宅の年齢制限について見てきました。
「60歳以上」が原則となる条件ですが、入居を検討する際は、自分が入りたい施設が特別に制限などを設けていないか、確認をしておく必要はあるでしょう。