サービス付き高齢者住宅の概要とは?どのような制度から生まれた?

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サ高住の制度や概要

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の制度と概要について見て行きましょう。

有料老人ホームは高い、サービス付き高齢者向け住宅は要介護度が高いと入居できない、または認知症の人は入れない、などといった印象を持たれている方も多いでしょう。

しかし、有料老人ホームにも低価格のものはありますし、サービス付き高齢者向け住宅であっても、介護サービスを手厚くしている所や認知症の人のことを考えた環境を整えているところもあります。

イメージだけにとらわれず、制度や概要について、よく把握することも大切なことです。

1.サービス付き高齢者向け住宅ができた経緯

年を重ねると身体の自由がきかなくなったり、転倒などが原因でケガをしたり、起き上がれなくなったりすることもあります。一人で、もしくは夫婦だけで生活をするのは、不安がつきまとうもの。そういった人たちが安心して住める住宅への需要が高まっているのが、日本の現状です。

そういった現状を改善するために、「高齢者住まい法」の改正によって生まれたのが、サービス付き高齢者向け住宅です。

サービス付き高齢者向け住宅は、国土交通省・厚生労働省が所管する「高齢者住まい法」に基づく制度で、介護・医療と連携し、60歳以上の方が安心して生活できる要素を組み込んだ賃貸住宅です。

これまでも高齢者向けの住宅というのは存在していました。しかし、介護が必要となった場合に住み替えが必要だったりするなど、医療・介護事業者との連携がうまくできていなかったのが現実です。

行政の指導も行き届かず、さまざまなトラブルが発生していました。住まいの制度が複雑であったことも、トラブルの原因と言えるでしょう。

そういった問題を改善するために「高齢者住まい法」の制度が改正され、サービス付き高齢者向け住宅ができたのです。

2.「高齢者住まい法」制度の内容は?

サービス付き高齢者向け住宅の特徴は、身体のことを考えたハード面と安心して暮らせる見守りサービスです。

施設面においては段差のない床、手すりの設置、車いすなどを使うにあたって不自由さがない廊下の幅の確保などといったバリアフリー構造であることが一つ。

また、各専用部分の床面積が、原則25平方メートル以上であること。ただし居間や食堂、キッチンそのほかの住宅の部分が共同して利用するため十分な面積を有する場合は18平方メートル以上です。さらに各専用部分に、キッチン、水洗トイレ、収納設備、洗面設備、浴室を備えたものであること、といった条件があります。

安心して生活できるためのサービスというのは、安否確認・生活相談サービスを入居者全員に行うこと、ということ。

社会福祉法人、医療法人、指定居宅サービス事業所などの職員、医師や看護師、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、介護職員初任者研修課程修了者といったケアの専門家が行ってくれます。

サービス付き高齢者向け住宅には、さらにこういったサービスの他、医療・介護・生活支援サービスが併設されているケースもあります。

また、長期入院を理由として事業者から一方的に解約ができない、敷金や家賃、サービス対価以外の金銭を徴収しないなど居住者が安心して住むことができる契約をすることが定められています。

3.サービス付き高齢者向け住宅登録事業者に対する制度の概要

サービス付き高齢者向け住宅の登録事業者に対しても、さまざまな義務を課しています。誤解を招くような広告をしないこと、契約を結ぶ前にサービスの内容や費用について書面を用意し、説明すること、登録事項の情報開示、契約に従ったサービスを提供すること、などが義務付けられています。

行政は事務所や住宅への立ち入り検査をし、業務に関して改善する点について指示をしたり、もし違反や登録基準に不適合の場合には登録を取り消したりすることもあります。

また、サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進するため、住宅の供給者には融資や補助などの制度もあります。住宅や施設の建設、改修などに対する補助を民間事業者、医療法人、社会福祉法人、NPOなどに国が直接行います。

もちろん、サービス付き高齢者向け住宅として10年以上登録する、必要となる家賃が近傍同種の住宅とあまりにかけ離れていない、などといった条件をクリアしていなければなりません。他にも、融資の実施、税制における優遇措置もあります。

核家族化が進み、60歳以上の方が一人で住んでいる、夫婦で住んでいる、という家庭は増え続けています。

しかし、住んでいる家がすべてバリアフリー構造で安心して、楽に生活できている住宅かというとそうではないでしょう。確かに現在ではバリアフリー住宅にする家庭もありますが、経済的なことなどで、家全体をかえるのは簡単なことではありません。

高齢者住まい法は、年を取っても安心して快適に過ごせる住宅を増やすこと、安全に暮らせる住宅を用意すること、を重要視したもので、その試みの一つがサービス付き高齢者向け住宅です。サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー構造を採用することで、要介護者を増やさない予防策になりえます。

4.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の制度と概要について見てきました。

つくられた経緯などは、サ高住を選ぶ直接的なポイントにはならないかもしれませんが、費用や契約内容、ルールなどを知る上でも知っておいて損はないのではないでしょうか。

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