サービス付き高齢者向け住宅で退去させられることはある?

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サ高住の退去

サービス付き高齢者向け住宅の退去について見ていきます。

有料老人ホームでは入居時に終身契約を交わすことがありますが、それでは何があったとしても必ず面倒を見てもらえるのでしょうか?

この答えは「必ずしも最期まで介護をしてくれるとは限らない」です。場合によっては退去をしなければならないこともあるのです。

それと同じように、サービス付き高齢者向け住宅、通称サ高住の場合も必ず最期までいられるとは限りません。それでは、サ高住の退去要件にはどのような条件が課せられているのでしょうか?

1.サ高住の退去要件について

1-1.条件と基本原則

入居の際、予め退去の条件が決まっていれば、もしものときに事業者側が利用者を退去させることが可能となります。例えば、認知症になってしまって、同じ住宅に住む他の住居者への迷惑行為が止まらない場合、家賃が払えなくなってしまった場合などが実際にある退去例です。

原則として、利用者が死亡した場合、料金を滞納している場合、健康状態が著しく悪化した場合、他住居者との共同生活ができなくなった場合が退去の要件になります。下世話な話になりますが、事業者側からすると運営に支障をきたすこと無く賃料だけを支払ってくれるのならばそれでよいわけです。

さらにひとつの例として、健康を損ねて長期的な入院をしなければならなくなった場合、サ高住への賃料を支払わなければならないだけでなく、入院にかかる費用も自費で負担しなければなりません。

これによって料金が滞納される状態が長く続くようであれば、退去させられてしまうことになってしまうでしょう。ただ、実際に住居にはいなくても賃料さえ支払われているのならばお咎めは無いケースがほとんどなので、料金滞納には気をつけるようにしてください。

1-2.有料老人ホームの場合

有料老人ホームの場合には、サ高住と退去要件が似てはいますが、若干異なります。料金さえ支払っておけば席は残しておいてもらえますが、利用者本人の経済力の有無に関わらず、健康状態が悪化して、介護、医療サービスを施設内で施すことができなくなってしまった場合にも退去することになってしまいます。

責任を負いきれない、というのが事業者側の本音でしょう。

1-3.退去の具体例は?

さきほど触れた料金滞納の件、やはりサ高住を退去する際に多いケースとなっているようです。特に、体調を崩してしまい入院することになったが、入院費用と賃料を同時に支払うことができないというケースがかなり多いようです。

このほかには、認知症によって他住居者への迷惑行為が注意しても止まらないというケースも度々見られます。

また、他の住居者と合わない、設備やサービスが不十分で自分には合わないとして、利用者本人から退去することも少なくはありません。

2.老人ホームとサ高住の違い

2-1.施設と住居

介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いは、施設と住居の違いにあります。

老人ホームの場合、施設内に他の方も同居して共同で生活を送らなければなりません。そのため自由度が若干低いところが欠点となります。

これに対しサ高住は住居ですので、完全に個室、プライベートな空間を個人として所有することができます。

感覚としては、一般的なアパート等の賃貸住宅と大差はありません。自身の空間だからこそ自由度は高く、ちょっとした隣人との付き合いはありますが、それ以外は基本的に何をやっても大丈夫です。

これらを混同してしまう方も多いですが、施設と住居では大きな違いがあることが分かると思います。

2-2.介護サービスの違い

老人ホームとサ高住では、施設と住居の違いという点のほかにも、介護サービスに対する違いがあります。

老人ホームの場合には介護スタッフや医療スタッフが施設内に常駐しており、常に安否や安全の確認がなされています。対してサ高住では1つの住居と相違ありませんので、介護サービスが必要となった際には外部のホームヘルパーさんを呼ぶ必要があります。

最近では日中に介護スタッフが常駐して、用がある時にだけ自宅へ呼ぶことができるような制度が整えられているサ高住もありますが、法律によって定められているサ高住の条件は、安否確認と生活相談のみなので、全てのサ高住がこのようなサービスを行っているわけではありません。

関連記事:サービス付き高齢者向け住宅のサービス内容ってどんなもの?

3.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の退去について見てきました。

サ高住の退去要件は、利用者の経済力と健康に大きく関係しています。賃料を支払いが困難になってしまうというケースや、長期入院をしなければならなくなってしまうケース、認知症などにより他の住居者へ迷惑がかかってしまうケースなどが具体例として挙げられます。

しかし、基本的にはちょっとしたことでは退去させられることはありませんので、あまり過剰に心配する必要はないでしょう。

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