サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅の賃貸契約は終身借家権?どんな契約?

サ高住終身

サービス付き高齢者向け住宅の賃貸契約について見ていきます。

サービス付き高齢者向け住宅の賃貸契約には、終身借家権というものがあります。

一般の賃貸アパートやマンションでは、こうした契約のしかたは住宅を借りる側にとってあまり有利な条件ではないように見えますが、サービス付き高齢者向け住宅に関しては、こうした契約の形態を取ることが多く、その運営内容に即したものと言えるでしょう。

終身借家権は入居者本人だけでなく、その家族にも非常に重要な内容となるため、関係者全てがきちんと理解した上で契約を進めることが大切です。

1.終身借家権とはどんな仕組みか?

終身借家権は、賃貸契約をするにあたって、賃借人が持つことになる権利のひとつです。

一般のアパートやマンションでも賃貸契約を交わすときには借家権がありますが、これとは少し違います。この権利は、入居者本人よりもその家族や親族など相続の権利を持っている人たちに大きく関わりを持ちます。

1-1.普通借家権との違い

賃貸契約は、貸す人と借りる人の間で交わされて、お互いに権利と義務が生じます。賃貸人は住む場所を提供して、その設備を維持する義務と賃料を受け取る権利があり、賃借人は賃料を支払ってそこに居住する権利を得ることができるのです。

この居住する権利を「借家権」といい、この権利には「普通借家権」と「終身借家権」の二つに大別されます。

普通借家権を基本としているのは、一般の賃貸アパート。こうした普通借家権は、契約者である入居者から親族等に相続することができます。

仮に契約者が亡くなった場合にも、その家族や相続人が継続してそこを借りることができ、大家はそれを止めることはできません。

反対に終身借家権というのは、相続できない借家権となります。入居者が終身暮らすことはできますが、その後誰かに権利は引き継がれないため一代限りで終わることがほとんどです。

サービス付き高齢者向け住宅は賃貸住宅でありながらも、一般の住宅とは違う部分があるため、こうした借家権での契約が必要となったのです。

1-2.終身借家権の法律的根拠

終身借家権は、賃借人側からすると不確定なことが多く、一般的には不等な条件となります。

借地借家法でも終身での契約は認められていません。しかし新しく高齢者住まい法が制定され、例外的にこれが認められることとなりました。

そのため、高齢者住まい法の基準に基づいた建築物であることが条件となっており、こうした契約を結ぶためには、事業者は都道府県からの認可を受ける必要があります。

2.終身借家権は誰のため?

賃借人の権利が限定されており、賃貸人(事業者)に大きな利益があるように感じられるかもしれませんが、この制度は双方に大きな利益があります。

賃貸人は高齢者の一人暮しを安心して受け入れられるようになり、住宅の供給がしやすくなるため、入居者も選択の幅を増やすことができるようになりました。

また、一定の厳しい条件をクリアすることが求められているため、安全に快適な住居を得られます。車椅子での移動がしやすい幅の廊下や、歩行を助ける手すりの設置などのバリアフリー構造、一定の広さの居住スペースの確保などの条件によって優良な物件を判断することができるでしょう。

事業者側は、安心して入居者を募ることができますし、こうした制度に合った住宅を作るために補助金を受け取ったり、税金の優遇措置を受けたりすることができます。

これによりサービス付き高齢者向け住宅は住宅の新しい事業として注目されており、今後もまだまだ発展していくことが予想されます。さまざまなサービスや建物の快適さなどで趣向を凝らし、入居者の暮らしはますます充実してくることでしょう。

それぞれ双方のメリットが組み合わさり、より良い効果を上げています。

3.「おひとり様家庭」が増える社会

核家族が増えており、さらに結婚して家族を増やすことが当たり前と考える人が減ってきました。

反対に、男女ともに自立や自分らしい暮らしを求めて、一人での生活をする人が増えています。現代社会のこうした傾向は、おひとり様家庭を増やし、将来的にも続く場合には年齢の高い人たちの一人暮らしが増えていくことが懸念されます。

現在においても核家族化によって、夫婦二人、または連れ合いをなくした方の一人暮らしが多いと聞きます。

もちろん、子どもたちに頼りたくない、自由に暮らしたいという人も多いでしょう。

しかし、その反面、健康状態に不安を抱えていていざという時の頼りを必要としている人もいます。

こうした現状を踏まえると、サービス付き高齢者向け住宅はニーズに対応した適切な施設です。借りる側と貸す側の双方にメリットの高い新しい法の整備によって、新しい形のおひとり様家庭のスタイルができるため、私たちはさまざまな生活スタイルをより自由に安心して選ぶことができるようになっているのです。

4.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の終身借家権について見てきました。

終身借家権の制度は、一般の借地借家法では認められていませんが、新しくできた高齢者住まい法に準じてサービス付き高齢者向け住宅に利用されています。

暮らしを支える事業者が入居者を受け入れやすい環境を得られたために、入居する人たちもさまざまな選択肢を得ることが出来るようになりました。

各ポイントをしっかり把握して、入居施設を選ぶ際の参考としてみてください。

サービス付き高齢者向け住宅の認可と制度への登録の流れ

サ高住の認可

サービス付き高齢者向け住宅の認可と登録について見ていきます。

社会の高齢化に伴い、医療サービスや福祉サービスは変化してきており、またこれから先も発展していくことが予想されます。

これまでは、医療サービスは病院で受けるもの、介護サービスは老人ホームで受けるもの、というのが一般論でした。

しかし、それが変化した現在では、家に居ながらにしてそれぞれのサービスを受けられるようになっています。

利用者のニーズによってサービスが劇的な変貌を遂げているといってよいでしょう。そして、この流れで近年誕生したのが「サービス付き高齢者向け住宅」です。

通称「サ高住」と呼ばれるこの施設は一体どのようなものなのでしょうか?サービス付き高齢者向け住宅の特徴について見ていきます。

1.サービス付き高齢者向け住宅を運営するために必要なこと

1-1.政府の認可が条件

サ高住と銘打って住居を貸し出すためには、各都道府県や政令市に申請をして、認可を受けることが絶対条件となっています。

法律によって細かな基準が定められており、これを全てクリアしなければ営業をすることはできません。

そのため、利用者側からしてみれば必ず一定の質は確保されているとの判断材料になります。認可が無い場合には一般的なアパートやマンションの一室と変わりありませんので注意してください。

1-2.建築基準とサービス基準

都道府県にサ高住の申請を行い、認可を受けるためには一定の基準を全てクリアしなければなりません。

サ高住の基準には「建物の構造」と「サービス」の2種類に大別することができます。前者はバリアフリーの構造になっているか、必要箇所に手すりが取り付けられているか、車いすでも通れる廊下の幅が確保されているか、居住スペースは充分かなどが定められており、後者は安否確認の制度は整っているかどうかが審査されることになります。

なお、サービスの方は必要最低限の安否確認さえできれば審査を通過することが多いですが、それに加えて医療、福祉サービスとの連携が取れるような制度を取り入れていることも多く、この差によって賃貸の料金に差が発生することがあります。

関連記事:サービス付き高齢者向け住宅の建築基準はどうなっている?

1-3.制度に登録される

サ高住の申請が通り、営業の認可を受けた際には制度に登録されることになります。これによって行政が管理することになります。そして利用者は地方行政が行っている制度を利用することで、自身に合ったサ高住を検索できるようになっています。

サ高住に住みたいけれど、何から手を付けていけば良いか分からないという方は、まずこの制度を使って住宅探しをすることからはじめてみてはいかがでしょうか?

2.設備とサービスと値段の関係

2-1.サービスの内容は?

サ高住で受けられるサービスは認可制にしているため一定は確保されていますが、それ以外のサービス内容は各住宅によって異なります。

法律上は安否確認さえしていれば問題はありませんが、それ以外にも外部の介護サービスを提供してくれる事業者や病院等と連携を取り合って、包括的に生活をサポートしてくれる住宅も増えてきています。

なかには介護施設が併設されているサ高住もあり、必要に応じてすぐにデイサービスを利用できるような制度になっているところもあります。

こういったサービス内容の違いが入居先を決める上でのポイントとなるでしょう。

関連記事:サービス付き高齢者向け住宅のサービス内容ってどんなもの?

2-2.それぞれの関係

手厚いサービスをしてくれたり、良い設備が整っていたりするサ高住は賃貸料も比例するように高くなります。

値段を左右する要素としては、サービスの内容や設備の良さのほか、住宅の立地条件もあるため、地域によって相場がかなり違ってくる点にも注意です。

良いサービスで最高の部屋を借りたいならば、それなりの対価は必要となってしまうのが現実。

そのため、自分がどの程度の質を求めるのか、吟味した上で物件を選んでいくことが必要となるでしょう。

2-3.中には格安物件も

サ高住のなかには格安物件もあります。月賃料が5万円程度と、普通のアパートに暮らすのと同程度の賃料で部屋を貸してくれているところも少なくありません。

しかしながら注意しなければならないこともあります。それはサービスの質です。やはり格安であれば、その分サービスに不満が残ることもありますので、この点にはしっかりと留意しなければなりません。

日中に介護士や看護師が施設内に常駐していて、安心して暮らせる環境が整っているサ高住はやはりそれなりの値段がします。

こういった質の高いサービスを受けたい場合には立地条件を少し妥協するなどして、いくらか安く抑えられるように考えてみるとよいかもしれません。

3.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の認可と登録について見てきました。

サ高住は都道府県や政令市等の認可を受けなければ営業をすることができません。その基準はサービス内容と建物の構造に課せられており、事細かに定められています。そのため、どのサ高住を選んだとしても一定のサービスを受けることが可能です。

部屋の賃料はそれぞれの住宅によって異なり、やはり良い設備が整っていたり立地条件が良かったり、手厚いサポートサービスが整っている住宅はその分値段が高くなりますので、選ぶ際の基準を自身はもちろん、周りの方にも相談してみることをおすすめします。

サービス付き高齢者向け住宅は自由に外出することはできる?

サービス付き高齢者向け住宅とは

サービス付き高齢者向け住宅の外出について見ていきます。

医療や介護のサービスは高齢化が進むにつれて徐々に変化してきています。

最近では病気になったら病院へ行かなければ治療ができない、介護が必要ならば特別養護老人ホームに入居しなければならない、というわけでもなくなってきているのです。

しかし、このようなアナログな考え方は未だ根強く残っています。

例えば「介護が必要=老人ホームへの入居=悠々自適な生活は送れない」といった具合に思い込んでいる方も多いでしょう。

最近では自由度の高い有料老人ホームもありますし、サービス付き高齢者向け住宅に住むという選択肢もあります。

この通称、サ高住と呼ばれる施設は、従来までのスタイルとは全く違いますのでポイントをしっかり把握しておきましょう。

1.サ高住の自由度について

1-1.老人ホームの外出事情

有料老人ホームでは、外出に関する規制が敷かれていることが多いです。付き添いの方が同伴しなければ外出してはならなかったり、なかには外出が認められなかったりするケースもあります。

外出先で持病の発作が起こってしまうなど、もしものことがあった時に責任を負いきれない、というのが老人ホーム側の本音でしょう。

また、健常者や要介護度数が低い方で自立している方についても、自由に外出できるわけではありません。

しっかりと門限が定められており、その時間外の外出は基本的に厳禁となります。

そのため、ある程度の自由は認められているものの、普通に遊びに出かけるような自由とは程遠いのです。逆にその分の安全性は保たれていると言っても良いですが、どちらを優先するかは個人による部分が大きくなるかもしれません。

1-2.サ高住と老人ホームの違い

サービス付き高齢者向け住宅と老人ホームの一番の違いは、施設であるか、それとも住居であるかという点にあります。

サ高住は住宅ですので一般的なアパート等と同じような扱いです。アパートやマンションに介護が受けられやすいような環境サービスが整えられていると考えてもらってかまいません。

サ高住へ入居することはアパートに入居するのと同じようなものですので、気軽にお選びいただけます。

1-3.サ高住の自由度と外出

サ高住は自宅としての扱いになりますので、老人ホームと比較すると、自由度も格段に上であると言えます。

一応門限が決められている施設も多いですが、これは安否確認をするために必要な処置ですので、サ高住を管理している受付に伝えさえすれば門限外の時間でも外出することは可能です。

このほかにも、サ高住では友人を自宅に招くこともできますし、外泊をすることも容易であるなど、自由度は非常に高いと言えます。

ただ、老人ホームのような24時間体制で万全の介護サービスが受けられるわけではありません。

したがって、サ高住への入居及びデイサービスの利用と生活の自由度は、在宅介護と老人ホームのちょうど中間に位置するとも言えるかもしれません。

しかしながら、上記のような自由度は全てのサ高住に当てはまるというわけではありません。

なかには門限に厳しい住宅もありますし、外出できる時間が他よりも少なく設定されているということもあります。なので、サ高住への入居を考える際には必ずこういったポイントもチェックする必要があるのです。

2.サ高住のサービスの幅

2-1.住宅によってサービスは異なる

法律上では、サ高住は毎日安否確認がされて、また建物の構造がバリアフリーになっていて、かつその他細かな基準さえ守られていれば、この名前を名乗ることができます。

しかし、これらのサービスしか無いサ高住はほぼなく、おおよその場合はこの他にもアピールポイントを持っているものです。

例えば、受付に頼めばデイサービスを手配してくれる制度が整えられていたり、建物自体も基準以上に広々としていて過ごしやすいのが売りだったり、なかには介護事業施設が併設されていることもあります。

言ってしまえば、サービスの幅はピンからキリまであり、お金を支払えば支払う程、良い待遇の住宅に住むことが可能となります。

2-2.必要最低限のサービス

サ高住では必要最低限のサービスを入居者自らが選ぶことができますので、過剰な介護サービスを無理やり受けることはありません。必要な時に必要なだけサービスを利用できる環境になっており、老人ホームと比較すると過ごしやすさは段違いです。自由度も高く、自宅と同義で部屋に住むことができる点も大きな魅力となっています。

老人ホームに入居した際、外出する時には安全のために一定の条件が課せられることが多いですが、これに対しサ高住ではほぼ自由に外出することが可能です。

自宅に住んでいるわけですので当然と言えば当然かもしれません。しかし、安否確認は必ず行わなければなりませんので、門限を設定しているサ高住も多いです。門限に関しては、外出の前に受付に帰宅時間さえ伝えれば良いケースも多いので、やはり、自由度はかなり高いと言えるでしょう。

3.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の外出について見てきました。

基本的にサービス付き高齢者向け住宅全体では外出は問題ありませんが、施設によって、特に高い介護度を受け入れている場合には、制限などの決まりをつくっていることもありますので、入居前に確認するようにしましょう。

サービス付き高齢者向け住宅の安否確認サービスとはどんなもの?

安否確認

サービス付き高齢者向け住宅の安否確認について見ていきます。

サービス付き高齢者向け住宅は、現在普及し始めている特別介護老人ホームなどに次いで、新たな選択肢になりつつある施設です。

一般的な自宅での生活では心配、しかし老人ホームに入るほどの介護は必要無いという、いわば中間点に位置するのがサ高住です。

必要最低限の介護を行ってくれることも特徴のひとつで、食事や安否確認など、そのサービスは多岐にわたっています。

1.サービス付き高齢者向け住宅の安否確認

1-1.登録により成り立っているサービス

サービス付き高齢者向け住宅を建て、運営していくためには、各都道府県や政令市、中核市に申請をして登録をしなければなりません。

政府の認可を受けて初めて営業できますので、これは逆に言えば政府のお墨付きをもらっているとも言えます。

認可を受けるためには、まずは建物の基準を満たすことが必要となります。

例えば、バリアフリーの構造になっているかどうか、手すりが取り付けられているかどうか、車いすでも生活できるような広さが確保されているかどうか、という点です。

次にサービス内容における基準ですが、こちらは安否確認ができるかどうかというところが争点になります。これ以上のサービスを加えるかどうかは各事業者に委ねられることになりますので、最低でも安否確認は受けられる環境である点さえ押さえておけば大丈夫です。

ときには人の命をも左右することになりますので、安心できる環境が整えられているかどうかは事前にしっかりチェックしておきましょう。

1-2.安否確認サービスについて

安否確認は、各サ高住によってサービス内容が異なりますので、入居先を選ぶ際には注意したいポイントとなります。

最低限のサービスである安否確認は必ず受けられますが、その頻度や方法については場所によって大きく異なります。

毎食後に確認を取るところもあれば、1日に1度だけの確認を取るところもあります。

また、方法についても係員の者が直接本人に会って確認したり、インターホン越しのみの会話で確認したりと、施設の運営によって異なります。

どの方法が良いかは利用者の方々の希望によると思いますので、ご自身に合ったサービスを提供してくれるサ高住を選ぶことをおすすめします。

1-3.介護サービスについて

サ高住はあくまで安否確認やバリアフリーの施設であるだけですので、介護や医療サービスは外部のものを利用する必要があります。これが老人ホームとの大きな違いであり、ひとつのメリットとも言えるかもしれません。

そのなか、「生活相談サービス」を提供する施設がいくつか存在しています。

内容としては、介護サービスを手配してくれたり、生活に必要な相談も受け付けてくれたりする、コンシェルジュサービスのようなものです。

外部サービスを利用する際にかかる手間の軽減になるので、このサービスを基準としてサ高住選びをするのも良いでしょう。

2.サービス付き高齢者向け住宅の人気の理由は?

2-1.自由度の高さ

サ高住の人気が高まってきている理由は、何と言っても自由度の高さにあります。病気を患って病院で生活をしなければならない人や、特別養護老人ホームに入居して介護を必要とする人も多いですが、これらの生活はサ高住での生活と比較すると非常に自由度が低く、好きなことを好きな時間に好きなだけできないという制限がかかってきてしまいます。

サ高住での生活では、拘束される要素がほぼありませんので、これまでの生活と何ら変わりの無い暮らしが可能となります。

あくまで普通の生活が大前提で、そこに健康ケアというサービスが付け加えられているだけという認識で良いです。

2-2.必要最低限のサービス

介護が必要な人は増えてきてはいるものの、まだまだ元気に生活を送れるという人のほうが多いです。

しかし、今後のことを考えると介護が必要になるかもしれない、または急な病気をしてしまうかもしれない、という可能性は否定しきることはできません。

サ高住では安否確認をはじめとして、建物内はバリアフリーでなければならないなど、もしものための予防対策が義務付けられています。

そのため、体のリスクを管理する最低限のサービスが提供されることになります。また、それでいて自由度が高く、普通の自由が得られる点が大きな魅力となっています。

趣味に没頭する時間も充分に取ることもできますし、好きな時間に外出をすることも可能、いつも通りに悠々自適な生活を送ることができるでしょう。

以上を踏まえた上で、健康に過ごすために必要な最低限のサービスを受けられるわけですので、老後の生活のためにこの住居を検討する価値は充分にあります。

3.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の安否確認について見てきました。

サ高住の安否確認は必ず受けることが可能なサービスではありますが、サービスの提供方法は各住宅によって異なりますので注意しなければなりません。

ピンからキリまで幅があり、それぞれの住宅によって特色も出ますので自分に合った施設をしっかり探してみましょう。

また、サービスの質によって賃貸料も変化してきますので、このあたりは値段と質との相談となります。安否確認と生活相談サービスは、サ高住を選ぶ1つの基準として考え、それぞれを比較してみてはいかがでしょうか?

サービス付き高齢者向け住宅には入居一時金はあるの?いくらくらい?

サ高住の一時金

サービス付き高齢者向け住宅と一時金について見ていきます。

定年退職を迎えたあと、セカンドライフをどのように過ごすか決めていますか?「仕事中にはできなかった趣味を存分に楽しみたい」、「妻や夫と旅行したい」など、さまざまな計画や目標を立てているかもしれません。

そんな方々のセカンドライフが充実した日々となるように、サービス付き高齢者向け住宅へ入居するという選択肢を提案します。

1.サービス付き高齢者向け住宅って?

そもそも、サービス付き高齢者向け住宅とはなんでしょうか?あまりご存知のない方のほうが多いかもしれません。

サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)とは、介護と医療が連携して、住居者の生活をサポートするサービスを提供する住宅施設です。ここで、老人ホームを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、少し違います。

具体的には、アパートなどの集合住宅に住みながら介護などのサービスを受けられるというもので、居住スペースが完全に孤立しています。そのため、プライバシーもしっかりと守られているのがサ高住の大きなメリットといえるでしょう。介護・サービスの内容は、老人ホームと同種にはなりますが、契約形態が違い、自由に退去できるという特徴もあります。

2.サ高住への入居には2種類の契約があります

サ高住に入居する際、最初に契約形態を選ぶ必要があります。契約形態には、「一般契約」と「終身契約(介護型)」の2タイプがあり、自立した方のほとんどは一般型、介護が必要な方は終身契約を選ぶ傾向があります。前者は、住居費用と介護費用と別個の場合が多いですが、後者は統一されている場合が多いです。では、実際にサ高住へ入居するときにかかる費用を詳しくご説明していきましょう。

2-1.一般契約の場合に必要となる費用

一般契約でも終身契約でも、入居前の一時金として初期費用(敷金+礼金)を支払う必要があります。一般契約の場合、施設によって金額は異なりますが、おおよそ数十万円(10万~50万)程度を初期費用として支払うことになるでしょう。

その後、実際に生活していくうえで必要となる生活費等を月額費用(生活費と介護サービス費などを含めた金額)として支払うことになります。

生活費には家賃や光熱費などの住居費、食費、配膳や洗濯などのその他の費用が含まれます。介護サービス費は国や自治体が一部負担してくれますので、自費負担費は7000円程度です。

ちなみに、介護サービス費も施設によって異なりますが、介護の程度が高くなればなるほど費用は高くなる傾向にあります。これらを合わせた15万〜20万円が、月々に支払う費用の目安となるでしょう。

2-2.終身契約(介護型)の場合に必要となる費用

反対に、介護型の費用は一般契約よりも高くなることが多いです。まず、初期費用として数十万、施設によっては数千万円程度支払う必要が出てきます。

月々に支払う費用は、生活費+介護サービス費用となりますが、介護サービス費で自己負担する金額は3万円程度です。また、施設によっては個別訓練加算や、医療機関連絡加算が生じる場合があり、その費用の1割は負担しなければなりません。

つまり、介護型の場合、月々にかかる費用は一般型に比べ、「2〜3万円程度」高くなります。

3.費用は各物件によって異なる

ここまで紹介してきた生活費は一般的な施設の費用を想定したもので、施設の規模や介護・サービス内容によって費用は大きく変動します。一般的に、都心部に近ければ近いほど費用が高くなるようです。実際の生活費やサービス費など、月々にかかる金額がどの程度になるか知りたい場合は、入居を考えている施設へ直接問い合わせてみるとよいでしょう。

4.知っておきたい一時金のこと

入居前の一時金は、施設を利用する権利を得るための費用ですが、この一時金には「償却期間」と「償却率」が設定されています。上述の通り、サ高住は老人ホームとは違うため、自由に退去することができますが、この退去期間が償却期間内であれば、定められた償却率に則って一時金を返却してもらうことができるのです。

この償却期間や償却率は法で定められたものではないため、利用する施設によって異なります。入居前にしっかりと調べておくとよいでしょう。また、初期費用のなかには償却対象とならないものもあります。例えば、申込金や施設協力金、終身利用権、保証金などは償却対象とはなりません。こちらも事前に調べて把握しておくことをおすすめします。

サ高住は、医療や介護などのサービスが建物内に備わっている居住です。通常の生活では難しいようなサービスを、気軽に受けることができる点が最大の特徴といってもよいでしょう。もちろん、介護が必要な方へのサービスも整っているので、入居後に介護を必要とするようになったとしても心配は要りません。

最近では、高齢者の方の孤独死が無視できないほど大きな問題となっていますが、サ高住では、このような問題の予防策としても効果的です。

ヘルパーや管理者などが在中し、入居者の健康管理等を行っているため、孤独に悩まされることはありません。さらに、同世代の人々が住むわけですから、交友関係の広がりにも期待ができるでしょう。

セカンドライフを充実したものにするため、楽しむための1つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

5.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の一時金について見てきました。

初期費用が低いことがサービス付き高齢者向け住宅のメリットの一つですが、その中でもできる限り安く抑えたい、という場合には、一時金がどれくらいかかるのかをしっかりと事前に確認しておくようにしましょう。

サービス付き高齢者向け住宅で水道光熱費は払わなければいけない?

サ高住の水道光熱費

サービス付き高齢者向け住宅の水道光熱費について見ていきます。

サービス付き高齢者向け住宅を将来的に利用するかもしれないと考えている人はいますか?

しかし、近年登場した新しい介護施設のため、その詳しいサービス内容を知らない方のほうが多いかもしれません。

その第一歩として、「入居して生活するにあたってどのくらい費用がかかるのか?」かについてご紹介していきます。

1.サービス付き高齢者向け住宅で水道光熱費は別途必要?

サービス付き高齢者向け住宅は、入居するまでの初期費用はもちろん、生活をはじめてからも家賃などの負担をする必要があります。

例えば、水道光熱費、生活をする以上毎月かかる出費です。この光熱費に関しては、施設ごとに対応が異なるようです。希望の施設が見つかって入居申し込みをする前に、まずはこの点をしっかりと確認しておきましょう。

サービス付き高齢者向け住宅と水道光熱費の関係ですが、いってしまえばケースバイケースです。サービス費用として徴収するところもあれば、別途、水光熱費という項目で徴収しているところもあります。具体的な割合としては、54.4%が別途で徴収しているといわれています。

ちなみに、どの程度請求しているかのデータを見てみると、平均して月々「10533円」でした。ただし施設によってかなり隔たりがあるようで、全体の35%程度の施設は月々の費用が「6000円」未満に抑えられているという結果が出ています。

一方で、34%程度の施設では「12000円以上」の請求をしているとのことで、これだけでも施設ごとの大きな差異があることが分かるでしょう。

このように施設ごとに対応は全くに異なりますので、入居するときにはしっかり費用がどう組み込まれているのか説明を求めた方がよいでしょう。事前に調べた上で、さまざまな施設を回ってみるのも一つの手段として効果的です。

2.サービス付き高齢者向け住宅の共益費

マンションで暮らしている人はお分かりでしょうが、部屋に関する費用とは別に、共益費とか管理費といった名目で月々請求されている費用があるはずです。これはマンションを購入したとしても住んでいる間は支払わないといけません。サービス付き高齢者向け住宅でも、家賃の他に共益費という名目で月々費用が請求されるケースも珍しくないです。

ところで施設のなかには、共益費の中に水道光熱費を含んでいるところも見られます。共益費が料金の内訳で見られた場合には、共益費の中には何が含まれるのか詳しい内容を確認すべきです。

そしてもう一点、共益費は先ほどの水道光熱費を別途で請求する施設よりも、月々の料金にばらつきがみられます。そのため、いくらかかるのかは契約する前に確認しておきたいところです。

具体的なデータを参照にしてみると、月々にかかる共益費の平均は「18094円」となりました。しかし、共益費を請求していない施設もいくつかありますので、そちらを除いた共益費を請求するところだけで平均金額を算出してみると、「18470円」となります。

また、「5000円未満」というところが4%弱あるのに対し、「3~5万円」が15%以上、「5万円以上」の共益費を請求するところも1%強程度存在しました。そのなかでも多かったのは「5000~1万円」の14.8%、「1~15000円」の19.5%、「15000~2万円」の15.7%、「2~25000円」の17.1%といったところになるでしょう。

つまり、1万円台から2万円台の共益費が、業界の相場だと思っていただければよいです。事前に月々の生活費を計算するときは、この金額を参考に算出してみてください。

3.水道光熱費がかかるケースは?

では、サ高住で水道光熱費の発生するものとしてどのような設備が考えられるでしょうか?まずサ高住を運営するにあたり、特定の設備を備え付けることが求められています。以下の設備は必須で、かつ水道光熱費を発生させるものです。

3-1.水道やガスコンロを使った場合

最近ではIHクッキングヒーターを導入しているところも見られ、住人の安全性にこだわるようになってきました。炎の出ないIHクッキングヒーターであれば、安心して調理ができます。また、電気料金と水道料金だけにして、ガス料金のカット効果も見込めます。

3-2.自室の浴室を使った場合

こちらも水道光熱費が発生する箇所です。浴室にはシャワーがついていますし、そのほかには風呂を温めるための給湯器なども設置されています。給湯器を使用する場合、追い炊きなどを利用すると費用が高くつく恐れが出てきます。もし月々どの程度の費用がかかりそうかあらかじめシミュレーションしておきたいというのなら、見学した時にどのような設備がついているかを確認しておくとよいでしょう。

4.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の水道光熱費について見てきました。

サービス付き高齢者向け住宅の中でも運営業者や各施設によって、光熱費の平均値には大きな違いがあります。光熱費は冬場寒い時期になると、費用がかさむ傾向が見られます。その辺りも頭に入れて、どのように資金を捻出していくかを事前に検討しておきましょう。

サービス付き高齢者向け住宅の建築基準はどうなっている?

サ高住の建築基準

サービス付き高齢者向け住宅の建築基準について見ていきます。

昨今の高齢化によって、福祉、医療、介護サービスの在り方は変貌を遂げつつあります。

最近では新たに「サービス付き高齢者向け住宅」が登場するなど、生活をサポートする施設が、種類、数共に増えてきています。サ高住は現在人気が急上昇している施設ですが、そのサービス概要とは一体どのようなものなのでしょうか?

サ高住の建築基準と利便性について見ていきましょう。

1.サ高住の建築基準とは?

1-1.登録制度があります

介護福祉施設のなかには有料老人ホームや特別養護老人ホームなどがありますが、これらは事業をはじめる前に、都道府県や政令市、中核市等に届け出て登録をしなければなりません。

サ高住の場合もこれと同様で、政府に申請をする必要があります。申請の際に審査される内容はサービスの内容と、人が住むことになる住居の間取り等で、定められた基準を満たさない限り申請は棄却されることになります。

逆に考えれば、現在運営されている福祉施設の全てが国によって管理されていることになり、サービス内容は政府のお墨付きをもらっていると言えます。

必要最低限の質は確保されていますので、安心してサービスを利用できるのではないでしょうか?

1-2.サービス付き高齢者向け住宅の場合

サービス付き高齢者向け住宅の場合には、建築基準として、まずはバリアフリー構造になっていなければなりません。

段差が無く、手すりも取り付けられており、そして車椅子での移動ができる充分な広さが確保されている必要があります。

次に各部屋には水洗便所や洗面台、台所、収納スペース、浴室が取り付けられていなければなりません。広さに関しては床面積が25㎡以上であることや、廊下の幅は78㎝以上でなければならない点が基準となります。

この他にも浴槽の深さや出入り口の幅まで、事細かに定められており、これらの条件が全て満たされない限りは運営することが許されません。

事業主の方にとっては煩雑な基準かもしれませんが、利用者側からしてみればまだまだ物足りないかもしれませんね。

2.老人ホームと在宅介護の中間?

2-1.サービス付き高齢者向け住宅で提供されるサービス

サ高住のサービスは法律によって下限が定められています。

行政に登録するためには、「居住者の安否確認」をすることが絶対条件となっていますので、サ高住を利用する際には必ずこのサービスを受けられるということになります。

ただ、安否確認のサービスの提供方法には多少のばらつきがある点には注意しなければなりません。

なかには1日に1度だけの確認で、その他はプライベートの時間とという住宅もありますし、逆に1日に何度も確認をして少し時間を取られてしまう住宅もあります。

安否確認をコミュニケーションの場と捉えるか、それとも義務だと捉えるかは個人によって異なると思いますので、これを1つの基準としてサ高住選びをしてみるのも良いでしょう。

また、安否確認に加えて生活相談の窓口を設ける場所も多いです。

このサービスでは介護が必要になった際に手配をしてもらったり、その他生活に必要な相談を受け付けたりしていますので、こちらもサ高住選びの基準として考えてみてもよいかもしれません。

2-2.サービスの質と賃貸料

「サービス付き」という名前が付いている以上、一般的な住宅とは違いがあるわけですが、その内容は各サ高住によって異なります。

手厚いサービスが付けられている住宅があったり、その逆に最低限のサービスしか付いていないことがあったりと、サービスの幅はピンからキリまであります。

勿論賃貸料もサービスの内容によって上下しますので、どのサ高住を選ぶのか、値段とサービスの質を基準として考えられる方は多いかもしれません。

2-3.サービス付き高齢者向け住宅が人気の理由

サ高住の人気が高まってきている理由は、自由度の高さにあります。介護施設に入居するとなると、四六時中他の住居者と顔を合わせたり、介護士の方と密接な生活を送ったりしなければなりません。

これに対し、サ高住では必要な時にだけ外部からホームヘルパーさんを呼んでサービスを受けることになります。プライベートな時間を十二分に取ることができ、何でもできる自由な時間を作れるのがサ高住の大きな魅力となっています。

現在介護が必要な状態ではないが、これから先に少しだけ必要になるかもしれない、という方にはとてもおすすめできます。

介護が必要になるまでは、バリアフリー住居に住み、毎日の安否確認がされるだけなので、感覚的には普通に暮らしているのと何ら変わりは無い、これが人気の秘訣となっています。

サービス付き高齢者向け住宅は、県や政令市等に申請をして、認可を受けなければこの名前を名乗ることはできません。また、法律によって建築基準も定められています。バリアフリー構造になっているかどうか、廊下の幅は充分に確保されているかどうか、居住スペースに水洗便所や台所、浴室などは用意されているかどうかなど、基準はとても多いです。

3.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の建築基準について見てきました。

広さはどの程度なのか心配という方は、実際に入居を希望する部屋へ足を運んで調べてみても良いでしょう。

ただ、登録制度が敷かれていますので最低限は保障されています。

サ高住を選ぶ際には、料金も気になるかもしれませんが、建物の構造や付与されることになるサービスについてもしっかりと把握して、自身に一番合ったところを見つけてみてはいかがでしょうか?

サービス付き高齢者向け住宅で行うことのできる医療行為とは?

サ高住の医療行為

サービス付き高齢者向け住宅での医療行為について見ていきます。

サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)は、老人ホームなどの介護施設とは違い、「住居」です。

そのため、老人ホームなどの施設を敬遠している方でも住み替えのハードルが低いということもいえるかもしれません。

一住居として住みながらも、介護サービスを身近に受けることができるためです。

そんなサ高住では、基本的に外部の介護サービスを利用しています。代表となる「訪問介護」では介護だけでなく、医療行為まで行う安心のサービス内容を特徴のひとつとしています。

1.サ高住で行われるサービスと介護について

サービス付き高齢者向け住宅で行われている基本的なサービスは、「安否確認」と「生活相談」の2つです。これら2つのサービスは、サ高住で義務付けられているもので、どのサ高住でも提供しています。しかし、それ以外の介護や支援を受けたい場合はどうすればよいのでしょうか?

サ高住では、基本的に外部の介護施設のサービスを利用しますが、代表的なのは近隣の施設を利用する「訪問介護」。特定の医療行為を必要とする入居者のための措置で、このサービスによって安全と健康が守られています。

1-1.訪問介護でなにができるか

訪問介護は看護師や准看護師といった専門知識を備えた方が担当していらっしゃいますので、特定の医療行為を受けることができます。しかし、サービス内容には制限があるので注意が必要です。以下、制限外医療行為の一覧です。

  • 在宅酸素(自宅で空気中よりも濃度の高い酸素を吸入します)
  • たん吸引、気管切開(体外から切開してカニューレと呼ばれる管を通し、気道の確保を行います)
  • バルーンカテーテル(カテーテルの一種で血管内に医療器具を入れて先端を風船状に膨らませ医療を行います)
  • ストマ(人工肛門)
  • 胃瘻(※いろう=体外から胃まで管を通し、栄養摂取を行います)
  • 経管栄養(体外から消化器官にチューブを通して流動食を投与します)
  • インスリン(糖尿病の治療に用いられる薬物)
  • 人工透析(腎臓を人工的に機能させます)
    ※これらの医療行為は支援や介護とは違い、別途費用がかかります。

2.一部の介護士でも医療行為は可能

基本的に介護士が医療行為をすることは禁じられています。しかし、2012年4月、介護士にも一部の医療行為が認められるようになりました。介護士が行えるのは「たんの吸引」、「経管栄養」の2つ。ただし、介護士なら誰でも、というわけではなく、指定の研修を受けて認定された方のみが許されています。それ以外の介護士が医療行為をすることは依然禁じられています。また、医師や看護師との連携が確保できていること、本人もしくは親族の同意のもと、医師の監督下にあることが必須条件となるので注意してください。

3.サ高住に入居する前に

サ高住に入居する予定があり、特定の医療行為を必要とする方は、事前にしっかり確認しておきましょう。近隣の介護施設等で、所定の医療行為を受けられないとなると、せっかく入居したのに関わらず、すぐに退去せざるを得ない状況になるかもしれません。これではせっかくの手間もお金も全て無駄になってしまいます。

さらに、現在の健康状態だけでなく、将来的な展望も考慮しておくことをおすすめします。いつの日か特定の医療行為が必要になる可能性も全くないわけではありません。これらは、入居先を選ぶ時の1つの基準となりますので、自身の身体と十分に相談しておきましょう。

4.サ高住を選ぶ目安

サ高住を選ぶ基準として、もうひとつ考えておきたいのが、緊急時の対応やケアがしっかりしているかどうかということです。もし仮に、急性的な痛みに襲われたとき、対応がおろそかなところだと、最悪な結果に繋がってしまうかもしれません。

また、入院となったときの対応やアフターケアも判断基準のひとつなります。これらの対応やケアが不十分であれば、サ高住に入居した意味はありません。入居される方は緊急時にも対応してくれるなどの安心感を買うわけですから、しっかりとした対応を求めているはずです。以上の注意点を基準の目安として考えてみてはいかがでしょうか。

このように医療行為という観点からサ高住を見ると、あなたに合った適切な施設を探し出すことができるはずです。紹介した選択基準のなかには、実際に住んでみないとわからないこともいくつかありますが、事前に調べておくことでリスクを回避できることも少なくありません。

ちなみに、訪問介護等で受けた医療行為は、ほとんどの場合で医療控除の対象となります。費用を支払った際には、領収書などを必ず保管しておくようにしましょう。一つひとつの積み重ねがあなたの生活を豊かにすることに繋がっていきすので忘れないようにしてください。

5.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅での医療行為について見てきました。

一番重要なのは、あなたにあった生活、サービスを受けることのできる環境が整っているかどうかということです。介護ケアという観点から、さまざまな細かいポイントまで、十分な下調べを欠かさないようにしてください。それが充実した日々を送るために大切な心がけとなります。

そのサービス付き高齢者向け住宅は賠償責任保険に加入している?

サ高住の賠償責任保険

サービス付き高齢者向け住宅の賠償責任保険について見ていきます。

サービス付き高齢者付き住宅を運営するにあたり、事故のリスクは無視できません。

大人ならできることでも、年齢を重ねていくと体力の衰えからできなくなることも出てきます。そこで住宅のなかでも思わぬ事故が起きるリスクはどうしても高まります。

また、年齢が上になると、認知症の問題も無視できません。

2007年、名古屋で徘徊の気がある認知症の人が線路内に入ってしまって、電車にはねられ死亡する事故が起こりました。

電車は終日ダイヤが乱れ、乗客に大きな被害が出たとして、鉄道会社は遺族に対して損害賠償の訴訟を起こしました。

その結果、外出を把握できる出入口のセンサーを意図的に切っていたことが発覚、介護者の監督不行き届きによる過失が認められ、360万円程度の賠償命令が出たことがあります。

このような痛ましい事例を引き起こさないためにも、サービス付き高齢者向け住宅への入居を検討している方は、いざというときのための損害賠償責任保険に加入しているところを検討するようにしてください。

1.業務遂行中の事故

サービス付き高齢者向け住宅が加入できる損害賠償責任保険の保障内容ですが、まず業務を行っている際の事故があります。

例えば、寝たきりの入所者の退院返還作業をしているときに誤ってベッドから転落させてしまって怪我をさせたケースや、車いすを使う入所者が誤ってけがをした場合、これらは補償の対象になる可能性があります。

けがをしたのは、スタッフが使い方を十分説明していなかったことが原因と考えられるからです。さらに、あまりありませんが、故意的な傷害も対象となるのでご安心ください。

2.食中毒の可能性

サービス付き高齢者向け住宅の場合、共同生活を送り、施設で食事を提供する所も多いです。

通常施設では十分取り扱いに注意しているでしょうが、それでも食中毒の発生する恐れはあります。

特に夏場、高温が続いているときには食べ物も腐りやすいので食中毒が起こってしまうケースは十分想定できるでしょう。

入所者のなかには重篤な症状を引き起こす恐れもあるので、いざという時のためにもこういった補償内容を取り扱う保険に入っている施設を選んでおくべきです。

3.施設内の事故も対象

例えば、利用者が転んで骨折した原因を探ってみると、施設の手すりが壊れていたからというケースも少なくはありません。

お年寄りにとって、移動するときに使う手すりは欠かせないもの。その手すりが壊れたままで放置しているのは、安全管理を怠ったといわれても仕方ないでしょう。

そのほかには備品を通路にはみ出したまま放置をしていて、入所者が移動中にぶつけてけがをする、もしくは服が破れるといった事故が起きた場合も対象内です。

こういった事故は、意外と起きやすいところですので、しっかりと補償されている施設のほうが間違いなく安心です。

4.経済的な損失の補償も

損害賠償責任保険のなかには、入所者の肉体的な被害のほかに、経済的な被害に対しても保証する内容があります。

例えば、介護ベッドなどを操作しているときに、誤ってベッドを壊してしまったとか、介護をしているときに周りに置いてあった入所者の私物を誤って壊してしまったときなどが対象です。

ほかにもさまざまなケースで保険が適応されますので、経済的損失についての項目はしっかり確認しておくことをおすすめします。知らないと実費での負担となり、生活面でも大きなダメージとなる可能性も否めません。

5.自動車の補償も

損害賠償責任保険のなかには、自動車事故に対する保障も範囲に入れている商品も見られます。

要介護者の体調が悪くなったとか、ルーティーンの通院で病院に向かったとします。その移動中に自動車をどこかにぶつけて事故をした場合などが対象です。

このように自動車の補償までも対応してくれる保険もあるので、不安に感じている方はこの部分も重点的に確認しておくとよいかもしれません。

介護関連の施設のなかには、事故に対してナーバスになっているところもあるようです。

ここまでで紹介したように、幅広いケースで賠償責任が発生する可能性があります。知っておくと得する内容ばかりなので、細かいポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。

また、そのなかでとにかく事故が防げればいいと考える施設も少なくはありません。

例えば、車いすに乗っている利用者を縛り付けてしまって転落しないようにするケース、誤嚥が起きて重篤な症状を引き起こす可能性が減らすために、胃ろうにしてしまうという事例も実際にいくつか報告されています。

このような入所者の尊厳を否定しているとも言われかねない行為をしている施設は絶対に選ばないようにしましょう。

保険というものはそういったリスクを押さえる働きがあり、入所者の自由、尊厳を尊重する意味も持ちます。事前にしっかりと保険に加入しているかを調べておき、その内容を施設の責任者などに確認することを心がけましょう。

6.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の賠償責任保険について見てきました。

リスクにできるだけ備えておきたい、ということであれば賠償責任保険の加入は検討しておくべきといえるのではないでしょうか。

サービス付き高齢者向け住宅での入浴は介助してもらうことも可能?

サ高住の入浴

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入浴について見ていきます。

サービス付き高齢者向け住宅では、プライバシーを保てる環境の整備とともに、必要に応じて入浴や食事の介助などの日常的な介護サービスを扱っていることもあります。

法律で決められている以外のサービスとはなりますが、快適で便利な生活環境を求める入居者に対してこれらは必要なものです。

施設を選ぶ際は、事前にしっかりと確認しておきましょう。

1.サービス付き高齢者向け住宅の日常生活のケア

サービス付き高齢者向け住宅では、自立度の高い人が暮らす住宅もあり、こうした現場では日常生活において介助や介護サービスの利用を必要しない人も生活しています。

食事や入浴の介助サービスや介護は、サ高住では選択制となっており、実際に利用しない人もいるほど。日常介護を必要としている場合には、併設している訪問介護サービスと個々に介護保険の契約を交わしたり、自分の選んだ介護サービスを利用したりすることで解決できます。

入浴などの身体介護や日常生活の生活援助などは、入居者のプライバシーに大きく関わることです。入居前から続けているサービスやスタッフをしっかりと引き継ぐことができるサ高住のシステムは、そんな繊細な入居者の気持ちの面もサポートしてくれています。

2.サービス付き高齢者向け住宅の入浴介助と介護サービス

サービス付き高齢者向け住宅では、基本のサービスとなる安否確認と生活相談のほかに、施設、建物内や近隣に併設の訪問介護サービスの事業所が併設してあることが多くなっています。

なかには、デイサービスや小規模多機能型居宅介護事業所を備えていることも少なくありません。ここでいう介護サービスとは主に、身体介護と生活援助、通院時の送り迎えや病院での手続きの代行などのことを指します。

2-1.身体介護とは何が含まれるか

身体介護は、介護を受ける人に対して介護スタッフが直接関わって介助などを行うものとなります。

主なものに食事の介助や排泄、入浴の介助、体の清拭、着替えなどが挙げられるでしょう。

医療行為や療養に関するケアを行うことはありません。

2-2.入浴介助サービス

入浴に必要な手助けを行うとともに、介助が必要な人に向けた専用の浴室や車椅子の入居者の方にも利用できる機械浴室などを備えていることもあります。

サ高住では、個人の居住スペース内にバスルームを持っていることもあり、また、大浴場な共用スペースとしての設置となっていることも少なくありません。

入浴介助サービスが必要となる場合には、介助のしやすさといった利便性だけでなく、プライバシーの保護といった面から個室で介助サービスの利用が受けられるような設備が整っていることも気をつけて確認するようにしてください。

また、介助が必要となる場合には、一週間に何度受けられるか、といった問題もクリアにしておいた方が安心となります。

2-3.生活援助

生活援助は、利用者に手を触れずに行う家事などが中心になります。例えば、日常的に生活する上で必要になる調理や買い物、掃除などです。

サ高住では、一般の家庭での生活とは違って、掃除や調理などの家事はほかの管理費や食事サービスなどで行われることがありますので、介護保険との兼ね合いについて説明を受けておきましょう。

3.サービスの違いと入居者の条件

3-1.楽しい老後と暮らしやすさ

楽しく豊かな老後を過ごすためには、健康状態に合ったサービスを受けられる住居選びが鍵を握ります。健康状態の変化は年齢とともに誰にでも起こり得ることです。

しかし、それが生活の不便に繋がるようであれば、さまざまなサービスで十分に補うことによって生活の質を改善していかなくてはなりません。

特に日常的に必要となる食事や入浴といった基本的な身の回りのことであれば、継続的に安心できるサービスは必要不可欠です。

3-2.介護サービスの充実した住宅

サービス付き高齢者向け住宅には、基本のサービス以外の付帯サービスについてそれぞれの施設によって差が大きく、それによって入居の条件が決まっていることがあります。介護サービスの充実した施設は、設備や管理システムなどもそれに合わせて充実していることが多く、入浴支援のための浴室の整備や、介護サービスの事業所やスタッフの適切な配置がなされています。

また、医療サービスなども合わせて利用できるようになっていることもあり、高い安全性への配慮に重点を置くところも少なくはありません。

入居の条件が要介護以上などとされている施設であれば、老人ホームに準じたサービスを提供していることも多く、プライバシーを維持しつつも高い介護や医療サービスとともに暮らすことも十分に可能です。

4.まとめ

サービス付き高齢者向け住宅の入浴について見てきました。

サービス付き高齢者向け住宅での生活は、サービス内容とその質によって大きく違いが出ます。

入居者の健康状態によって必要となる内容は違いますが、必要に応じていろいろなサービスが受けられる環境であることは大切です。

日常の暮らしを助ける入浴介助などは、外部の訪問介護を利用することもおすすめしますが、施設内に介護用の設備が整っているところを選ぶと、より快適に生活を送ることができるかもしれません。