発がん予防に肥満予防?短鎖脂肪酸がもたらす7つの恩恵とは?

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短鎖脂肪酸

短鎖脂肪酸について見ていきます。

「脂肪酸」というと、「なんとなく体に悪そう」と考えられがちですが、必ずしもそうとも言えません。今回は、「短鎖脂肪酸」というものに着目していきましょう。

1.短鎖脂肪酸とは?

油脂は、さまざまな成分で構成されています。その成分のなかに、「脂肪酸」というものがあります。「オレイン脂肪酸」「不飽和脂肪酸」という名称を耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

短鎖脂肪酸というのは、そんな脂肪酸のうちの一つです。「短い」という漢字がついていることからもわかるかもしれませんが、短鎖脂肪酸は、6個以下の炭素数で構成されています。酢酸などが、この短鎖脂肪酸の代表例です。

関連記事:脳機能低下を予防?知っておきたい中鎖脂肪酸の4つの知識とは?

2.短鎖脂肪酸の効用

短鎖脂肪酸には、さまざまな役割と効能があります。

2-1.①免疫機能の調整

短鎖脂肪酸には、免疫機能の調整ができる、と言われています。特に、末梢部分での調整には大きな影響を与えます。

2-2.②炎症やアレルギー反応の制御

短鎖脂肪酸が、アレルギーや炎症を抑えることができると言われています。これは腸内細菌の効果によると言われていましたが、2013年に発表された論文において、「短鎖脂肪酸(酢酸)がこれに関わっている」ということが述べられました。

2-3.③大腸上皮細胞のエネルギーとなる

短鎖脂肪酸の多くは、大腸の粘膜によって吸収されます。この吸収された短鎖脂肪酸は、水分などを吸収するときのエネルギーとして使われています。

2-4.④蠕動運動の促進

短鎖脂肪酸は、蠕動運動(ゼンドウウンドウ)を起こすと言われています。これによって、「排便の悩み」を改善することができると考えられています。

2-5.⑤過敏性腸症候群を抑える

短鎖脂肪酸を正しくとることによって、便秘や下痢といった症状を緩和することが期待できると考えられています。トイレの悩みというのは非常にデリケートな問題であり、深刻な問題ですから、これらの改善が見込める短鎖脂肪酸は、かなり有効な成分と言えるでしょう。

2-6.⑥肥満予防

2013年に、ワシントン大学が行った研究結果報告が、科学雑誌に載りました。同じ条件下にいるマウスに、肥満の人の腸内細菌とやせ形の人の腸内細菌を移植したところ、前者のマウスは太り、後者のマウスには特に変わりがなかった、というものです。

ここの「腸内細菌」というのは、短鎖脂肪酸を生み出す「バクテロイデス」などです。この結果として、「短鎖脂肪酸を生み出す腸内細菌を持っていれば、肥満対策となるのではないか」という研究結果が導き出されたということです。

2-7.⑦発がん予防

がんが全体の死亡率に占める割合は非常に多く、女性の場合は「大腸がん」がトップにきます。

短鎖脂肪酸(酢酸)を動物に与えたところ、この大腸がんの発生率が下がったという研究結果が出ています。この点をあわせて考えると、短鎖脂肪酸は、非常に多くの死因を占める「大腸がん」に対し、有効にアプローチできる、と言えるでしょう。

3.短鎖脂肪酸を得るには?

短鎖脂肪酸は、水溶性食物繊維を多くふくむ食べ物からとることが効果的だと言われています。

ひじきやりんご、納豆やオクラといったものです。どれも比較的手に入りやすい食材ですから、積極的に摂取していくとよいでしょう。

4.まとめ

短鎖脂肪酸について見てきました。

短鎖脂肪酸の効能
1.免疫機能の調整
2.炎症やアレルギー反応の制御
3.大腸上皮細胞のエネルギーとなる
4.蠕動運動の促進
5.過敏性腸症候群を抑える
6.肥満予防
7.発がん予防

さまざまな効果を持つ短鎖脂肪酸は、意外なほど簡単に摂取できます。身の周りにある身近な食べ物で取り入れることができるので、ぜひ毎日の食生活に組み込んでみてください。健康だけでなく美容にもよく、さまざまなところで活躍させることができます。トイレの悩みを抱えている人にもとてもおすすめの成分だと言えるでしょう。

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