入所難易度が高くなっている?特養老人ホームの入所条件とは

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特養老人ホーム

特養老人ホームについて見ていきます。

老人ホームにはさまざまな種類があります。今回はそのなかから、「特別養護老人ホーム」について取り上げましょう。

1.特別養護老人ホームとは?

まずは、「特別養護老人ホームとは何か」ということからお話していきます。

1-1.特別養護老人ホームの定義

特別養護老人ホームとは、公的な老人福祉施設です。そのため、費用がそれほど高くなく、利用しやすいというメリットがあります。重い介護レベルの人にも認知症の人にも対応してくれるうえ、一度入ると、退所を求められるケースが少ない、という特徴があります。

関連記事:入居困難な養護老人ホーム|入居条件とサービス内容について

1-2.特別養護老人ホームで提供されるサービス

入浴などの身の周りの世話全般を受けることができます。また、機能訓練も受けることも可能です。ただし、「リハビリによって、今までできなかったことをできるようにさせ、自宅で過ごすことを目指す」という老健(老人保健施設)とは違います。
また、限定的ではありますが、医学的なケアをうけることも可能な施設も多いです。

1-3.特別養護老人ホームの費用

前述したように、特別養護老人ホームは公的な設備ですから、それほど料金はかさみません。5万円~15万円の月額費用であり、入居金なども必要ありません。

2.入所が難しい?高くなる特別養護老人ホームの入所難易度

このようにさまざまなメリットがある特別養護老人ホームですが、その分、入所難易度が高いのも事実です。

2-1.現在、全国で40万人以上が待機している

この特別養護老人ホームは、非常に入るのが難しいと言われています。「入居を希望しているにも関わらず、入居ができない」という待機者は、40万人を超えると言われおり、1年に2万5千人のペースで増えています。全国で8000近くも特別養護老人ホームはありますが、待機人数は増加する一方です。

2-2.入所にかかる時間が非常に長い

しかも、特別養護老人ホームの場合、「申し込んだら、申し込んだ順番に入ることができる」というわけではありません。入居順位には優先順位もあり、そのため、「後から申し込んだ人の方が先に入る」という事もあり得ます。このため、入所に至るまでの時間というのは、非常にながくなります。

3.特別養護老人ホームの入所条件

このような状況を踏まえ、平成27年から、特別養護老人ホームに入所できる人の条件が新しく定められました。

3-1.原則として要介護3以上の人のみ

今までは、「優先して入所させてもらえる」という「優先条件」の1つとして「要介護状態が重い人」というのがありました。しかし平成27年の4月からは、これが「優先条件」ではなく、「入所するために必要な条件」に変わりました。
具体的に言うと、特別養護老人ホームに入所できるのは、原則として、要介護3以上の人のみになります。

3-1-1.どうして要介護3以上に限定?

要介護が進んでおり、家族や本人に多大な負担がかかっているにも関わらず、特別養護老人ホームに入所できない「待機者」への救済措置として設定されました。

3-1-2.要介護1や2でも入所が認められる場合

しかしながら、要介護1や2でも、特定の条件を満たせば、特別養護老人ホームに入所することは可能です。

  1. 日常生活が危ぶまれるほどの進行した認知症
  2. 知的及び精神的な障害がある
  3. 虐待を受けている疑いがある
  4. 単身者の世帯であり、かつ家族や地域のサービスが十分ではないこと

3-2.優先的に入所させてもらえる条件

特別養護老人ホームの性格上、「介護レベルが進んでいる人」や、「経済的に困窮している」などのケースでは優先されることが多いようです。また、「家族が介護に携われない人」なども、優先されるケースに当てはまります。

3-3.入所することができない条件

基本的には、要支援の人は入所を希望できません。また、要介護1~2の人も、上であげた「特例」にあてはまらない限り、入所することはできないと考えましょう。

4.事前の確認が重要

「なぜ特別養護老人ホームを必要としているのか」「今の状況はどんな感じか」ということを、しっかりと確認しておく必要があります。また、当然ですが、要介護認定をしっかりと受けられるようにしておくこともお忘れなく。

4-1.入所条件を照らし合わせる

「特別養護老人ホームに入ることができる要介護レベルなのか」「そうでない場合は、上記であげた4要素を満たしているか」などをしっかりと考えましょう。

4-2.待機人数や待機期間を施設に問い合わせる

「可能ならば特別養護老人ホームに入りたい、しかしそうでなければ有料老人ホームに入居したい」と考えている人にとって特に重要なのが、特別養護老人ホームの待機人数などを確認することです。

もしこの時点で、非常に多くの人が待機しており、かつ時間がかかる、というようならば、有料老人ホーム探しに焦点を当ててもよいでしょう。

4-3.ケアマネージャーに相談

介護においてキーマンになるのが、介護プランを考えるケアマネージャーです。すべての相談は、ケアマネージャーを交えて行うとよいでしょう。

5.まとめ

特養老人ホームについて見てきました。

特別養護老人ホームの入所条件
1.要介護3以上
2.日常生活が危ぶまれるほどの進行した認知症
3.知的及び精神的な障害がある
4.虐待を受けている疑いがある
5.単身者の世帯であり、かつ家族や地域のサービスが十分ではないこと

特別養護老人ホームは、とてもメリットが多い施設です。しかしその分、入所難易度は高く、待機している人も多くいます。このため、特別養護老人ホームの状況を把握し、ケアマネージャーに相談しながら、善後策を考えることも重要です。

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