「要支援」と「要介護」はどう違う?7つの区分と認定基準

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要支援 要介護

要支援と要介護について見ていきます。

「介護」というものに初めて触れた人は、まず、「要支援」と「要介護」という言葉の違いにとまどうでしょう。今回はこれを見ていきましょう。

1.要支援と要介護の違い

要支援と要介護の違いというのは、簡単にいえば、「今現在、人の手を借りなければ生活ができないかできるか」というものです。ここでは言い切っていますが、実際にはもう少し細かい分類わけが行われています。

2.7つの区分の介護認定基準

介護サービスを受けるときにすべての基準となるのが、今から紹介する「介護認定」です。これによって利用できるサービスや入所できる施設が変わってきます。

関連記事:介護認定基準とは?要介護認定されるまでの4つのステップ要介護度7つの状態区分はどのようにわかれる?それぞれの支援限度額は?

2-1.自立(非該当)

「自分の身の周りのことがすべて自分で行うことができ、人の手を必要としない」という状態のことです。どこにも障害がなく、健康であり、かくしゃくとしているおじいちゃんやおばあちゃんを想像してください。

2-2.要支援1

「身の周りのことはほとんどすべて自分で行うことができるけれども、要介護状態にならないための支援が必要」とされるものです。現状をよくするためのサービスを受けることもできます。

2-3.要支援2

「日常生活をする上で手助けが必要となることもあるけれど、基本的な身の周りの世話は自分でできることが多く、介護は必要としない」という状態です。また、サービスを受けることによって、現状の改善が見込める可能性が高いことも特徴です。

2-4.要介護1

ここからが「介護」の分野となります。入浴などのときに、「全面的な介助は必要ないものの、ところどころで手助けが必要となる」という状態です。また、末期のガン患者の方などもこちらに分類されます。

2-5.要介護2

立ち上がりなどを自分の力だけで行うことが難しい状態です。要介護1は、「手助けは部分的」としましたが、要介護2の場合は、「部分的、もしくはすべて」と、その介護範囲が拡大されます。

2-6.要介護3

自力での立ち上がりが不可能である、という状態です。この場合、介助の範囲は、「すべて」となります。また、入浴などのような力がいる行動だけでなく、着替えなどの身の周りの行動にも介助が必要になります。

2-7.要介護4

日常生活にかかる能力が全体的に低下しており、すべての動作において、介護が必要となった状態です。

2-8.要介護5

「そもそも、意思の伝達自体が難しくなる」という段階に至ります。寝たきりになっていたりして、人の手がなければ、日常生活が送れない、という段階です。もっとも重いのが、この「要介護5」です。

3.受けられるサービス内容の違い

上でも少し触れましたが、要介護(要支援)の段階によって受けられる支援は違います。

3-1.要支援(介護予防支援)

これは、「要介護状態にならないためにするためにうける」というものです。現状維持や状態の向上―改善を図るためのものです。このため、対象者は、要支援段階の人となります。

3-1-1.自宅型

ホームヘルパーによる入浴の手助けなどがこれに当たります。また、介護予防支援の基本の考え方が「現状維持及び改善」なので、リハビリも積極的に行われます。看護訪問もありますが、これも、「要介護にならないための補助」です。ちなみに、栄養管理などの指導も受けられます。

3-1-2.通所型

「介護予防通所介護(デイサービス)」「介護予防通所リハビリテーション」「ショートステイ」などがこれにあたります。自宅でやっていたことを、施設を利用してやるものです。ちなみに、短期間のみの入所もできます。

3-1-3.入所型

すでに老人ホームなどに入所している人が受けられるサービスです。食事などのサポートやリハビリテーションが中心です。「要介護状態にならないために」「現状を維持できるように」「今の状態を改善できるように」というのが介護予防の考え方であるため、リハビリや機能訓練は、どの形であっても選択できるのが特徴です。

3-2.要介護(介護支援)

「要支援」のときとは違い、「すでに人の手助けが必要となっている」のが要介護の特長です。そのため、サービスも、それを踏まえたものとなります。

3-2-1.自宅型

身体介護などを家で行ってもらえる「ホームヘルプ」がもっとも有名でしょう。また、要介護の状態ですと、「入浴」は特に大きな負担となりますから、これを目的としたサービスもあります。

要介護の状態であっても、健康的な生活をめざし、リハビリを行うことは決して無意味ではありません。そのため、訪問型のリハビリテーションも選択できます。医師などによる自宅訪問で、指導を受けることができるのは、要支援のときと共通しています。

3-2-2.通所型

リハビリの提供を受けられる「デイケア」、身の周りの世話や機能訓練が受けられる「デイサービス」、短期間の間入所して身の周りの介護を受けられる「短期入所生活介護」、短期間入所してリハビリなどを受けられる「短期入所療養介護」に分けられます。リハビリのあるなしで形がかわっているので、よくチェックしておきましょう。

3-2-3.入所型

「特定施設入居者生活看護」とよばれるものがあり、すでに施設に入っている人が、機能訓練や介護などを受けることが可能です。また、これ以外にも、車いすの貸し出しなども、サービスの一環として提供されています。

4.まとめ

要支援と要介護について見てきました。

「要支援」「要介護」というのは、非常に紛らわしく聞こえる単語かもしれません。初めて「介護」という世界に触れた人であるならば、なおのこと、そのとまどいは深いでしょう。

「よく、要介護だとか要支援だとかって言われるけど、違いがわからなかった」という人も多いのではないでしょうか。

しかし、この「要支援」「要介護」の認定基準というのは、あらゆるサービスを受けるときに必要になる考え方です。高齢者施設の入所条件などとしても関わってきますから、必ずしっかりと理解しておくようにしましょう。

要支援と要介護では、受けられるサービスにも違いがみられます。前者は「予防」という観点からアプローチし、後者は「日常の生活を営む」という観点からアプローチしていきます。家族や自分自身の段階をしっかり把握し、有効にサービスを利用しましょう。

参考:
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/nintei/gaiyo2.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kentou/15kourei/sankou3.html
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/kaigodenet/kisotisiki/kaigohoken/donna.html
http://www.irs.jp/column/word/detail-000100.html
http://www.yamakawakai.net/aboutnintei.html
http://www.seiaikai.jp/kaigo1.htm

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